尿モレ(尿失禁)の原因とは? 骨盤底筋体操や膀胱訓練で予防と対策を。

「咳やくしゃみをしたときにモレてしまった…」「トイレまで我慢できなかった…」という経験がありますか?
40代~50代の女性では2人に1人が経験しているといわれている尿モレですが、現代社会においては、20代でもおこるといわれており、決して中・高齢者だけの問題ではありません。

恥ずかしくて知られたくないと、1人で悩んでいる方も多いかもしれませんが、尿モレはなにも特別なことではなく、健康な人でも誰にでもおこる可能性があります。トラブルやストレスを防ぐためには、原因や症状は?手術が必要?予防や改善策は?そもそも尿モレって?…など、尿モレについて正しく知っておくことが大切です。

まずはじめに知っておきたい排尿のしくみ

尿モレのトラブルは、尿をからだの外に排出するしくみと密接に関わっています。尿モレと正しく向き合うためには、まずは排尿のメカニズムを知ることが肝心です。

排尿のメカニズム

【①尿を膀胱に溜める】

尿は腎臓で作られ、左右それぞれの尿管を通って膀胱に溜まります。膀胱はおよそ200~500㏄になるまで溜められます(※個人差があります)が、このとき膀胱の筋肉は、ゆるんで広がっており、反対に、尿道はグッと閉じられています。この尿道を閉じる役目を果たすのが、図にある「骨盤底筋群(こつばんていきんぐん)」とよばれる筋肉です。

【②尿を排出する】

膀胱に尿が少ししか溜まっていない状態だと、無意識に脳から「まだ出しちゃダメ!」の信号が出ています。これが通常の状態。そして、膀胱に一定量の尿が溜まると、脳から「おしっこ出そう!」という信号が出ます。これが「尿意」です。トイレに行くと、尿を溜めているときはゆるんでいた膀胱の筋肉が、今度は縮んで尿を押し出し、尿道の開け閉めをしている骨盤底筋群がゆるみ、尿が排出されます。

ちなみに、尿意をもよおしてもトイレにすぐに行けないときは、脳から「まだ出しちゃダメ!」という信号を出して、意識的に尿道を閉じておくことができます。ですから、通常は尿モレすることなく尿意をコントロールできているのです。

排尿トラブルは男女でちがう?

実は、排尿のトラブルは、男女で原因や改善策が異なる場合があります。なぜかというと、男女で泌尿器の構造がちがうからです。知っておけば、尿モレのタイプを知るきっかけにもなります。

【男性の身体的な特徴】

  • 尿道が約14~20㎝と女性より長い
  • 尿道がS字に折れ曲がっている
  • 尿道は前立腺の中を通る

男性は、尿道が長く、S字カーブ状で、かつ周囲の組織に支えられており、もともと尿が出にくい構造です。また、尿道が前立腺を通るため、前立腺肥大により尿道が圧迫されて狭くなり、排尿トラブルにつながる場合があります。

【女性の身体的な特徴】

  • 尿道が約3~4㎝と男性より短い
  • 尿道がまっすぐ下に向かっている
  • 子宮により膀胱が圧迫されやすい
  • 骨盤底筋群がゆるみやすい(お産を経験するから)

女性は、尿道が短く、尿道を支える筋肉も弱いため、もともと尿が出やすい構造です。筋肉の衰えや女性ホルモンの影響、子宮による膀胱の圧迫などが原因(※)で、尿モレがおきやすい傾向にあります。
※妊娠中は子宮が大きくなり、ホルモンによって骨盤底筋群がゆるみます。出産前後に尿モレを経験される方も少なくありません

「排尿のメカニズム」や「男女のからだの違い」が尿モレ(尿失禁)のヒントになる

ゆるんだり縮まったりという膀胱の活動や骨盤底筋群による尿道の開け閉め、排尿をめぐる脳からの信号などの「排尿のメカニズム」、そして「男女それぞれの泌尿器の違い」は、尿モレの原因や症例に大きく関わります。“尿を排出するために、からだのどこでどんなことが起こっているのか”を知っておくことが、尿モレ予防と対策の第一歩です。

■参考記事
●排泄の基礎知識(排尿編①):数字で見る排尿の基本
●排泄の基礎知識(排尿編②):排尿のメカニズム~入口から出口まで~
●排泄の基礎知識(排尿編③):知っておきたい「男女の違い」
●排泄の基礎知識(排尿編④):排尿障害のタイプと対策
●排泄の基礎知識(排尿編⑤):トラブル予防の体操・訓練 [骨盤底筋群体操]
●排泄の基礎知識(排尿編⑥):トラブル予防の体操・訓練 [膀胱訓練]

 

尿モレ(尿失禁)のタイプ別 症状と改善策

「尿モレ」とは自分の意思とは関係なく尿がモレてしまう症状のことで、「尿失禁」ともよばれます。尿モレトラブルのポイントは“どのようなときにモレるのか?”です。何かのはずみでモレる?尿意を伴なう?排尿の勢いはどう?など自分の症状を知ることが肝心です。なぜなら、ひとことで尿モレといっても、さまざまな原因や症状があり、尿モレのタイプによって、適切な改善策・治療法が異なるからです。

尿モレのタイプを大きくわけると、主に1「腹圧性尿失禁」、2「切迫性尿失禁」、3「混合性尿失禁」、4「溢流性尿失禁」、5「機能性尿失禁」の5タイプがあります。それぞれの原因や症状、改善策をきちんと知っておくことが予防・対策につながります。

 

1「腹圧性尿失禁」の症状と改善策

大声をだしたとき、からだを動かしたとき、お腹に力が入ったときなどに尿がモレてしまうのが腹圧性尿失禁です。

【症状】

  • 咳やくしゃみをしたとき、大笑いしたときなどにモレる
  • 走ったり、ジャンプしたりしたときにモレる
  • 重い荷物を持ち上げたときにモレる
  • 立ち上がろうとしたときにモレる
  • 長い時間歩いていると尿がモレる
  • 尿意がないのに、モレてしまうことがある
  • 妊娠中や妊娠直後に尿モレした
  • 子宮摘出後に尿モレがはじまった
  • 更年期や閉経を過ぎて尿モレがはじまった
  • 太ったことで尿モレしやすくなった

腹圧性尿失禁の原因は、尿道を支えている骨盤底筋群が衰えて、尿道を閉じる力が弱くなることです。特に、出産直後や40代後半以降の女性に多く、女性の尿モレの原因の過半数をしめるともいわれています。尿が溜まっている状態のときにおこり、チョロッとモレるのが特徴です。また、肥満によって骨盤底筋群が衰えることがあり、減量をして尿モレが改善されることもあります。

【改善策】

〇骨盤底筋群を鍛える
骨盤底筋群を鍛える「骨盤底筋体操」をくわしくみる

〇薬で治療する
交感神経を刺激して、尿道を閉じる力を強める薬があります。腹圧性尿失禁の症状を軽減させるのに有効ですが、「骨盤底筋体操」の補助的な治療法と考えましょう。

〇手術で治療する
「骨盤底筋体操」や薬で効果が得られなかった場合には、手術療法があります。

①TVT(Tension-free Vaginal Tape)手術
メッシュ状のテープを尿道の下に留置し、尿道を支えるようにします。お腹に力が入ってもこのテープが尿道を支えるため、尿モレを防ぐことができます。
②TOT(Trans-Obturator Tape)
TVTとは固定場所が違い、閉鎖孔に通して固定する手術で、より合併症の少ない手術として行われています。

2「切迫性尿失禁」の症状と改善策

突然どうしようもないほどの強い尿意を感じ、我慢できずに起こる尿失禁です。男女を問わず、高齢者や脳梗塞、パーキンソン病、頚椎症などの脳脊髄疾患の方にも多くみられます。

【症状】

  • 水やドアノブなど冷たいものにふれたときにモレる
  • 水の音を聞いたときにモレる
  • 我慢できない激しい尿意が急におこる
  • トイレに間に合わずにモレる

切迫性尿失禁は、「今は尿を出してはダメ!」という脳からの命令が膀胱までうまく伝わらず、自分の意思にかかわらず勝手に膀胱が収縮してしまうために生じます。膀胱が刺激に対して過敏になっており、この状態の膀胱は「過活動膀胱」とよばれます。膀胱に少しの尿しか溜められないので、一回の排尿量は少なく、頻尿を伴うことも多くみられます。

注意したいのは、尿モレをなくそうとして頻繁にトイレに行くことで、膀胱がだんだん小さくなってますます頻尿になるという悪循環に陥ってしまうことです。

【改善策】

  • 膀胱に溜められる尿量を増やす

膀胱を大きくするトレーニング「膀胱訓練」をくわしくみる

  • 骨盤底筋群を鍛える

腹圧性尿失禁と同様に、尿道の開け閉めをする骨盤底筋群を「骨盤底筋体操」で鍛えることも効果的です

3「混合性尿失禁」の症状と改善策

「腹圧性尿失禁」と「切迫性尿失禁」の両方の症状がみられる場合も多く、「混合性尿失禁」とよばれています。ですが、腹圧性の症状の方が切迫性の症状よりも多くおこっている方や、その反対の方など、同じ混合性でも人によってさまざまで個人差があります。女性に多い症状といわれています。

4「溢流性(いつりゅうせい)尿失禁」の症状と改善策

「溢流」とは、「あふれて流れる」という意味です。溢流性尿失禁は、何らかの理由で尿を排出しづらくなって膀胱に尿が溜まりすぎたり、膀胱自体の収縮機能が低下(衰えて硬くなる)したりすることで、尿意がなくても尿があふれるようにモレるという尿失禁です。

【症状】

  • 自分の意思と関係なく、だらだらとモレる
  • トイレにいってから排尿をはじめるまで時間がかかる
  • 尿意があるかどうかはっきりしない
  • 尿がちょっとずつしか出ない(排尿時、尿の勢いが弱い)
  • 力を入れないと排尿できない
  • 残尿感がある

 

溢流性尿失禁は、尿を出しにくくなる排尿障害が必ずおこることが特徴です。男性の主な原因は、前立腺肥大によって尿道が圧迫されることです。女性の主な原因は、糖尿病による神経障害で、膀胱の機能が低下している場合にみられます。その他、直腸がんや子宮がんの手術後などに、同じく膀胱の神経にトラブルがおこっている場合にもみられます。

尿を正常に排出できないと、尿路感染を引き起こしたり、腎機能障害になったりする可能性もありますので、すみやかに医師に相談して適切な対策、治療をすることが必要です。

【改善策】

尿道を狭くしている原因や、膀胱の神経障害の原因になっている病気の治療が第一です。前立腺肥大症に対しては、薬物療法、手術療法、温熱療法、レーザー治療などがあります。
尿排障害の根本的な治療が無理な場合は、カテーテル(管)等を使って尿を抜くこともあります。

 

5「機能性尿失禁」の症状と改善策

機能性尿失禁は、排尿機能の問題ではなく、身体運動機能の低下や認知症など、トイレまでの物理的な距離などの環境が原因でおこる症状です。

【症状】

  • 歩行困難でトイレに間に合わずモレてしまう
  • 認知症のために尿意の表出が難しくトイレに行く前にモレてしまう

 

【改善策】

トイレまでの距離を工夫したり、トイレに行きたいというサイン(落ち着きがなくなる等)に注意したりと、介護や生活環境を見直すことで改善がみられる場合があります。

尿モレ(尿失禁)対策やトラブル予防の体操&トレーニング

尿モレのタイプをご紹介しましたが、主なタイプは、骨盤底筋群の衰えが原因の「腹圧性尿失禁」と、膀胱が刺激に対して過敏になっている状態(過活動膀胱)が原因の「切迫性尿失禁」、またはその両方の症状がみられる「混合性尿失禁」になります。ですので、ほとんどの場合は、

  • 骨盤底筋群を鍛えること
  • 過活動膀胱をケアすること

が、トラブル予防や改善につながります。これらは、ちょっとした体操やトレーニングで効果が期待できますので、ぜひ試してみましょう。

「骨盤底筋群」とは?

まずは、そもそも「骨盤底筋群」とはどんなものなのか、もう少しくわしくご説明します。

骨盤底筋群は、9個の小さな筋肉の集団で、骨盤内の臓器を支える役割のほか、尿道の開け閉めをコントロールする役割などを持っています。骨盤底筋群がしっかりしていると、おなかに力が入っても尿モレがおこりませんが、ゆるんでいると尿モレすることがあります。女性は、妊娠・出産のほか、更年期や閉経前後になると女性ホルモンの分泌が低下するので、筋肉に弾力や張りがなくなってしまうため、骨盤底筋群も衰えやすいといわれています。

(骨盤底筋群)

【骨盤底筋群が衰える原因】

  • 妊娠・出産
  • 加齢
  • 運動不足
  • 筋力不足
  • 肥満

 

骨盤底筋群を鍛えてトラブル予防!「骨盤底筋体操」

骨盤底筋群は、ちょっとした意識をし続けることで鍛えることができます。腹圧性尿失禁や切迫性尿失禁の方をはじめ、出産後の女性や筋力の衰えを感じている方におすすめのトレーニングをご紹介します。

【骨盤底筋体操】

骨盤底筋体操とは、肛門と膣をキュッと締めることで、尿道を閉じる骨盤底筋群を鍛える体操です。継続して行うことがポイントですので、仕事や家事の合間など、“ながら体操”で毎日コツコツできるようになりましょう。基本となる座った状態に慣れたら、あおむけの状態や立ったままなど、いろいろな姿勢で行うことができるようにトレーニングしてください。

座ったままで(基本)
①イスに座り、足を肩幅に開きます
②顔を上げて、背中はまっすぐにします
③お腹に力が入らないように気をつけながら、肛門と膣を(男性は肛門を)締めます
(アドバイス)からだの内側にキュッと引っ張りあげる感覚で締めましょう
④そのままゆっくり5つ数えたら、ゆるめます
(アドバイス)途中で力が抜けてしまったら、締めなおして何回もくり返そう
⑤1回5分程度からはじめ、慣れれば10~20分と増やしていきましょう
①あおむけに寝て、足を肩幅に開きます
②ひざを少し立てて、からだの力を抜いて肛門と膣を締めます

立った姿勢で
①手と足を肩幅に開きます
②体重を腕にかけて、テーブルなどでからだを支えます
③顔を上げて、背中はまっすぐにします
④肩・お腹の力を抜いて、肛門と膣を締めます

 

「過活動膀胱」とは?

次に「過活動膀胱」について、もう少しくわしくご説明します。

過活動膀胱は、膀胱が過敏になっていて、尿意切迫感(急におこる我慢できないほどの強い尿意)がみられる状態で、その結果、切迫性尿失禁のほか、頻尿・夜間頻尿などにもつながる病気です。
過活動膀胱には、膀胱に関わる神経のトラブルでおこる「神経因性」のものと、それ以外のトラブルでおこる「非神経因性」のものがあります。

【神経因性過活動膀胱 ~神経トラブルが原因~】

脳や脊髄の障害などによって、脳と膀胱をむすぶ神経に障害がおきていることが原因の過活動膀胱です。「おしっこが溜まったよ」、「今は出しちゃダメ」、「おしっこを出そう」などの信号が正常に働かない状態です。

【非神経因性過活動膀胱 ~神経トラブル以外が原因~】

女性の場合は、加齢や出産によって骨盤底筋群が傷んだり、ゆるんだりして、排尿のメカニズムがうまく働かなくなることで過活動膀胱がおきます。また、男性の場合は、前立腺肥大症などで尿道が圧迫されて尿が出にくい状態が続くと、なんとか尿を出そうとして膀胱に負担がかかるため、膀胱の筋肉が異常をきたして過活動膀胱がおきます。そのほか、いくつかの原因が複合的に作用している場合や、特定できない場合などもあります。

過活動膀胱の予防・対策に有効なトレーニング「膀胱訓練」

尿モレを気にしすぎると、膀胱に少ししか尿が溜まっていないのにトイレに行くクセがついてしまい、かえって膀胱が小さくなったり、刺激に対して過敏になるおそれがあります。そうならないためには、膀胱に溜められる尿量を増やすトレーニングが有効です。

【膀胱訓練】

膀胱訓練とは、できるだけ排尿を我慢することで、膀胱に溜められる尿量を増やしていくトレーニングのことです。切迫性尿失禁の方や頻尿の方におすすめです。

①排尿記録をつけて、排尿パターンをつかむ
自分の排尿パターン(間隔・尿量)を知るために、排尿記録をつけましょう。排尿した時間、尿量(1回の量の目安は200~300㏄くらいが目安)、飲んだ飲み物の種類(アルコールやカフェイン類は利尿作用があるため)などを記録して、排尿チャートにするとわかりやすいです。各種スマホ用のアプリもありますので、そちらの利用も便利です。

②少しずつ排尿間隔を長くする
自分の排尿パターンがわかったら、トイレに行く間隔を1週間単位で少しずつ伸ばしていきます。たとえば、通常「1時間に1回」トイレに行く方は、「1時間15分に1回」行くようにします。徐々に間隔を伸ばしていき、1週間後は「1時間30分に1回」にする、といった具合です。

膀胱訓練は通常1ヵ月半~3ヵ月程度で効果が出るとされていますが、それは過活動膀胱が原因の症状の場合です。感染症や前立腺肥大症などの場合は症状を悪化させることもありますので、きちんと診察を受け、自分の排尿トラブルを理解した上で行い、それでも症状が改善されない場合は、訓練方法の見直しや停止、泌尿器科の受診をおすすめします。

日常生活で気をつけること

トラブル予防や対策としては、「骨盤底筋体操」や「膀胱訓練」を続けることがもちろん大切ですが、毎日の生活の中にも、尿モレの悩みを改善するポイントがたくさんあります。

  • からだ(特に下半身)を冷やさないようにする
  • 便秘に気をつける
  • 肥満を改善する
  • アルコールやカフェイン類、刺激の強い食べ物をひかえる
  • 水分のとりすぎに注意する
  • 適度な運動をする

体操やトレーニングだけではなく、日々の暮らしの中で排尿トラブルがおきないように気をつけておくことが、尿モレのトラブル予防や改善につながります。

外出時の不安は、尿モレ(尿失禁)対策グッズで解決

実は筆者も、産後しばらく尿モレに悩んでいましたが、誰にも言えず、大きなストレスや不安を抱えて過ごした経験があります。おでかけのときも不安になりますよね。でも、尿モレを機に自分のからだと改めて向き合って、“これは、もっと自分自身を知るチャンスだ!”と前向きにとらえてみてください。

「骨盤底筋体操」や「膀胱訓練」でトラブル予防や対策をすることも肝心ですが、外出時のストレスを軽減させるための便利な尿モレ対策グッズなどもありますので、改善策と並行して使用してストレスフリーな排尿ライフをおくってくださいね。

軽い尿モレ(尿失禁)には「尿パッド」がおすすめ

注意したいのは、“尿モレ対策として生理用ナプキンを代用できない”ということです。経血と尿では粘着度が異なり、経血の吸収のための生理用ナプキンでは、尿は吸収しにくく、消臭効果も弱くなってしまいます。

軽失禁には、尿ケア用ナプキン「尿パッド」が便利です。つけていないような心地よさを体感でき、消臭効果もある超うす型ナプキンタイプなどがあり、男性用や女性用などさまざまなタイプが販売されています。

(参考文献)
・高齢者尿失禁ガイドライン
・西村かおる著:患者さんと介護家族のための心地よい排泄ケア 岩波書店 2008
・日本排尿機能学会・女性下部尿路感染症状診療ガイドライン作成委員会:女性下部尿
・路症状診療ガイドライン,Blackwell publishing,2013