窓開け換気が難しいときにおすすめ! 大空間の換気補助として活用できる空気清浄機

新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけが第5類に移行されましたが、感染症に対する抵抗力が弱い高齢者等が集団で生活する高齢者介護施設では、感染の被害を最小限にすることが求められます。

換気は基本的な感染対策として、日頃から実施されているものの、エアコン使用により窓開け換気が不十分になる夏場において、大空間の換気補助※として空気清浄機を活用する重要性が再認識されてきています。

今回は、大空間換気補助としても活用できる三菱電機「空気清浄機MA-WPV90B」について三菱電機住環境システムズさんにお話を伺いました。

※換気補助とは従来の換気量にプラスする空質改善のこと(空気清浄機は外気を取り込む機能はありません。必ず従来の換気方法と併用してお使いください。)

換気による感染対策について

令和5年4月18日厚生労働省老健局高齢者支援課ほか連名事務連絡「高齢者施設等における感染対策等について」では、各施設等の実情に応じて換気による感染対策を実施するよう示されています。

換気には、①機械換気(24時間換気システムや換気扇など)、②自然換気(窓開け等)があります。機械換気は常時運転が基本です。窓も換気扇もない場合は、換気補助としてHEPAフィルター付き空気清浄機で空中に浮遊するウイルスを含む粒子(エアロゾル)を捕集することも推奨されています。

換気(エアロゾル対策)

○ これまでも、「高齢者施設等における感染対策の徹底について(その2)」(令和4年12 月6日付け厚生労働省老健局高齢者支援課ほか連名事務連絡)等でもお示ししてきたところですが、以下の資料や動画を参考に、各施設等の実情に応じて換気による感染対策を実施いただくようお願いします。

高齢者施設等における効果的な換気対策の考え方等についての提言:「感染拡大防止 のための効果的な換気について」(令和4年7月14日新型コロナウイルス感染症対策分科会)https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/ful/taisakusuisin/bunkakai/dai17/kanki_teigen.pdf

動画「【新型コロナ】効果的な換気のポイント」(内閣官房新型コロナウイルス等感染症対 策推進室)https://www.youtube.com/watch?v=utlnrLrfxmc

引用: ○ 高齢者施設等における感染対策等について[1.3MB]
(令和5年4月18日厚生労働省老健局高齢者支援課ほか連名事務連絡)より一部抜粋

個室から大空間まで。換気補助としても活用できる三菱電機「空気清浄機MA-WPV90B」

換気が重要なことはわかっていても、エアコン使用時や花粉・黄砂、近隣悪臭や騒音などで窓開け換気が難しいこともあります。また、換気扇導入は建物構造上、工事が大掛かりになりすぎるというお悩みもお聞きします。そんな大空間換気補助としても活用できる商品が、三菱電機「空気清浄機MA-WPV90B」です。

大掛かりな工事不要で、どこにでもおけるスリムボディ(設置寸法:約A3サイズ)。大風量9.0m³/分×高性能HEPAフィルター※1 ×清浄キープモードで大空間の有害物質をズバッと清浄するので、空気の汚れが広がる前に、すばやく除去する空気清浄機です。
※1 HEPA(へパ)とは、定格風量で粒径0.3μmの粒子に対して99.97%以上の集じん効果を持つエアフィルター。

▽三菱電機「空気清浄機MA-WPV90B」のご紹介はこちら(動画)

実際に空気清浄機「MA-WPV90B」を体感

三菱電機住環境システムズ株式会社電材住設家電商品部の大橋美弥さんと株式会社菱和ライテック営業部の大河内広美さんに効果的な換気方法や「空気清浄機MA-WPV90B」のおすすめポイントをお聞きしました。

窓開け換気が難しい場合には、換気補助として空気清浄機の利用を

【大橋さん】感染予防対策として皆さん換気対策は重視されていると思います。ところが夏、外気温が高い中で窓開け換気をすると空調の冷気が逃げてしまう。冬は温かい空気が逃げてしまう。そしてエネルギーコスト高騰で、窓開け換気をためらってしまう時はありませんか。厚生労働省は、換気対策の要点で、換気量増加(窓開け換気)の副作用への配慮として、窓開けが難しい場合には、CO2濃度を確認した上で、必要に応じて人の密度を抑制(人距離確保と感染者が存在する確率を抑制)し、換気補助として空気清浄機を利用することを推奨しています。とはいえ、どんな空気清浄機でもいいというわけではなく、HEPAフィルターによるろ過式で、かつ、風量が毎分5㎥程度以上のものを使用することという条件があります。

「空気清浄機MA-WPV90B」は除菌HEPAフィルター搭載、かつ最大で毎分9.0㎥、中運転でも毎分5.0㎥の風量があります。上記2つの条件をクリアしているので、換気補助としてお勧めできる製品です。

除菌*1HEPA※1(へパ)フィルターで0.1µmの微細な空気の汚れをキャッチ&浮遊ウイルス抑制*2

*1 25m³の試験空間で20分後の浮遊細菌への試験結果※2。実使用環境下での効果とは異なります。
※2<試験機関>(一財)北里環境科学センター <試験方法>25m³の試験室で日本電機工業会の規格(JEM1467)の「浮遊ウイルスに対する除去性能評価試験」を参考にして実施 <試験対象>浮遊した1種類の細菌 <除菌の方法>フィルターでろ過 <試験結果>20分で99%以上抑制(北生発2022_0362号

*2 日本電機工業会規格(JEM1467)にて評価実施。25m³の試験空間での12分後の効果であり※3、実使用環境下での効果とは異なります。
※3 MA-WPV90形、風量9.0m³/分(強)<試験機関>独立行政法人 国立病院機構 仙台医療センター ウイルスセンター <試験方法>25m³の試験空間で日本電機工業会規格(JEM1467)の性能評価試験にて実施。 <試験対象>浮遊した1種類のウイルス <試験結果>12分で99%以上抑制 <運転モード・風量>手動強・9.0m³/分
 

【岡崎】この商品のおすすめポイントを教えていただけますか?

 除菌*1HEPA※1(へパ)フィルター

除菌*1HEPA※1(へパ)フィルター

【大橋さん】おすすめポイントの一つ目は、除菌*1HEPA※1(へパ)フィルターです。

【岡崎】フィルターが分厚いですね。

【大河内さん】このフィルターを広げると約9m。テニスコート幅以上の長さになります。

【岡崎】すごいですね!このフィルターは三菱電機さん独自のものなのですか?

【大橋さん】HEPAフィルターは0.3µmの目に見えない粒子を99.97%以上除去できるフィルターという定義(JIS規格※4)があります。三菱空気清浄機では除菌*1HEPA※1(へパ)フィルター搭載で更に微細な0.1µmの微細な空気の汚れ除去することが可能です。またHEPAフィルターに除菌剤を塗布している為、フィルターで捕集したウイルスを抑制*2します。
※4 <試験方法>日本電機工業会規格(JEM1467) <判定基準>0.1~2.5µmの微小粒子状物質を32m³(約8畳)の密閉空間で99%除去する時間が90分以内であること。[32m³(約8畳)の試験空間に換算した値です。]

この空気清浄機では0.1㎛未満の微小粒子状物質については、除去の確認ができていません。また、空気中の有害物質のすべてを除去できるものではありません。

使いやすさを追求し、操作ボタンのわかりやすさにこだわる

説明書を熟読しなくても操作しやすいボタン

【大橋さん】おすすめのポイントの2つめは操作パネルです。ご年配の方にも識別しやすい、文字フォント・サイズにこだわったユニバーサルデザインです。

【岡崎】ボタンの表示がわかりやすいですね。

【大橋さん】真ん中のボタンが、運転の入切ボタンです。手動運転では風量が弱・中・強3段階あります。自動運転で使っていただく場合は空気中の汚れをセンサーで感知し、弱~強運転を自動で切り替えます。

自動運転「清浄キープモード」で常に清潔

【大橋さん】「清浄キープモード」にしますと、厚生労働省が推奨の毎分5.0㎥以上の条件を維持する運転となり、毎分5.0~9.0㎥の間で風量が切り替わります。スマートサーチを選択すると可変ルーバーが動作します。

三菱独自の5方向気流ですばやく汚れを引き寄せる!

三菱電機従来品「MA-83H」と「MA-WPV90B」の気流の違い

※三菱電機従来品「MA-83H」と「MA-WPV90B」の気流の違い

三菱電機従来品は一方向にしか空気を排出していきませんが、「空気清浄機MA-WPV90B」は可変ルーバーを採用し、5方向に向かって空気を送り出すことができます。一方向にしか空気を排出できないと、どうしてもお部屋の四隅に空気の淀みができてしまうので、全体を空気清浄することができないのですが、「空気清浄機MA-WPV90B」であれば5方向に向かって空気を送り込みますので、お部屋の隅々まで空気を清浄することが可能となっております。

【岡崎】大空間だとお部屋の隅々まで空気清浄出来ることは重要なポイントですね。

【大河内さん】42畳というと、学校の教室くらいイメージです。それくらい広いスペースの空気清浄ができます。高齢者介護施設だけでなく、学校でもご好評いただいています。

どこにでもおけるスリムボディで設備になじむデザイン

【岡崎】「空気清浄機MA-WPV90B」を実際に見てみると、ハイパワーなのに薄いと感じました。デザインもスッキリしていていいですね。

【大橋さん】コンパクトさも重視しており、A3サイズ程度の置き場があれば設置いただけます※5。本製品では病院・介護施設・学校などの設備になじみやすいクリーンホワイトを採用しています。
※5 周囲を開けての設置が必要です。(横20㎝以上、前20㎝以上、後10㎝以上、上60㎝以上)

大空間換気できるのに薄くて置く場所を選ばないコンパクトな設計

大空間換気できるのに薄くて置く場所を選ばないコンパクトな設計。

スッキリとしたデザイン

スッキリとしたデザイン。小柄な方でも容易に持ち運ぶことができる(身長152cm)

ナノテクプラチナ触媒&洗える特殊活性炭フィルターで気になるニオイもスッキリ脱臭

【岡崎】高齢者介護施設だと、ニオイについてのお悩みもよくお聞きします。脱臭もできるのでしょうか。

【大橋さん】空気清浄にプラスして脱臭機能*3もございます。ナノテクプラチナ触媒&洗える特殊活性炭フィルターでニオイを脱臭することができます。ニオイの種類としては、人の汗臭・体臭やペット臭などに強い仕様となっております※6。
*3 たばこの有害物質(一酸化炭素)は、除去できません。常時発生し続けるにおい成分(建材臭・ペット臭など)はすべて除去できるわけではありません。
※6 1㎥の試験容器内での臭気成分単体の脱臭試験結果。当社試験による。実使用空間での効果とは異なります。脱臭性能はご使用により低下します。

脱臭力が弱まってきた際は、水でつけおき洗い等していただくと臭いの分子が水に溶けだしますので脱臭効果が復活します。交換フィルターに関し、HEPAフィルターと活性炭フィルターをセットで販売しています。交換のタイミングは、本体のフィルター交換ランプがついていますのでこれが点灯した際に新しいものに交換していただきます。フィルターの寿命は最長8年程度※7です。
※7  JEM1467に基づく測定値。1日にたばこ6本吸った場合。使用状況により、交換時期は異なります。

【岡崎】フィルターの寿命が8年というと長いですね。

【大河内さん】使用状況によっても寿命は変化しまして、強運転で24時間運転すると約1年になります。基本的には自動運転で使用することが多いと思いますので、その場合は約4年程度かと存じます。

【大橋さん】フィルターの寿命が長いのは、おそうじメカがついていることも関係しています。この機能はお客様先よりとてもご好評いただいております。

W抗菌*4のおそうじメカで、プレフィルターの掃除はいつもおまかせ

プレフィルターについているおそうじメカ

*4●抗菌おそうじブラシ:試験容器内で、0.4gのブラシを用いた18時間後の試験結果。※8実使用環境下での効果とは異なります。
●抗菌ダストボックス:試験容器内で、5cm角のプラスチック片を用いた24時間後の試験結果。※9実使用環境下での効果とは異なります。
※8<試験機関>一般財団法人ボーケン品質評価機構 <試験方法>JIS L 1902に基づく <試験対象>ブラシに付着した1種類の菌 <試験結果>99%以上抑制(18時間後) <抗菌方法>ブラシ繊維に抗菌成分を噴霧 <抗菌の処理を行っている部分>ブラシ繊維
※9<試験機関>GUANGDONG DETECTION CENTER OF MICROBIOLOGY <試験方法>JIS Z 2801に基づく <試験対象>プラスチックに付着した1種類の菌 <試験結果>99%以上抑制(24時間後) <抗菌方法>プラスチックに抗菌成分を練り込み <抗菌の処理を行っている部分>ダストボックス(プラスチック部分)

【大橋さん】空気清浄機の一番のお悩みはお手入れにあると考えています。やはり空気を吸って排出する製品ですから、使用時間の累積でプレフィルターにホコリやチリがびっしりついてしまいます。そうなると空気を吸い込む量が減少し、空気清浄効果も低減します。一般的な空気清浄機では最低でも約1か月に1回、掃除機等でブレフィルターのホコリを吸い取って頂く必要があります。「空気清浄機MA-WPV90B」は“自動おそうじメカ”を搭載しています。定期的にプレフィルターが回転し、おそうじブラシでホコリやチリをかきとりダストボックスにためてくれます※10。

約4ヶ月に一度程度、このダストボックスのホコリやチリを捨てるだけ

※10 約4ヶ月に1回、ダストボックスにたまったホコリを捨てる必要があります。たばこのヤニ・微細な粉じんによる汚れは取れません。汚れが気になる場合は水洗いしてください。

【大橋さん】約4ヶ月に一度程度、このダストボックスのホコリやチリを捨てるだけで良いので、メンテナンスの手間が省けます。捨てるタイミングは、ダストボックスのランプが点灯してお知らせします。

【岡崎】約4か月に1度程度、ダストボックスのホコリやチリを捨てるだけ良いなら、お手入れの負担はかなり減りますね。

【大橋さん】空気清浄機はついついメンテナンスを忘れてしまって、誰もお手入れせずに放置され効果が感じられずに使わなくなってしまうことがあります。この機能があると簡単なメンテナンスで性能を落とさずに使用し続けていただけます。ダストボックスやおそうじブラシにあまり触れたくないというお客様の声を頂戴し、たまの掃除で手を触れるところも抗菌仕様*4にするというところもこだわっています。

メンテナンスの負担を減らすために、あえて空気清浄機能に特化

【大橋さん】一般家庭向け空気清浄機の主流は、加湿機能がついている加湿空気清浄機になります。三菱電機でも、以前は加湿空気清浄機を販売していましたが、この製品はあえて加湿機能を付けておりません。というのも、加湿機能はお水を使いますよね。ここをしっかりメンテナンスしていただかないと菌やカビが繁殖してしまいます。そのため、この機種はあえて加湿機能を付けずに空気清浄に特化した製品としてご案内させていただいています。

【大河内さん】コロナ禍が始まったころは、加湿機能付きの商品の方が人気で、加湿機能がないので三菱「空気清浄機MA-WPV90B」が選ばれなかったという残念な事例があったのですが、実際に導入してみると誰が定期的にお手入れするのかも含めて、メンテナンスの課題が浮き彫りになり、メンテナンスが簡単な製品を求める声があがりました。コロナ禍の後半の方では、加湿機能がないものが注目された印象があります。

【岡崎】時の流れでニーズが変わるものなのですね。おそうじメカが回るときも静かですね。高齢者介護施設など生活の場で24時間使用する場合、音を気にする方もいらっしゃると思いますが、弱運転※11だととても静かですね。

【大橋さん】弊社のオフィスでも使用していて、普段は中運転※11にしているのですが、それでもそれほど音は気になりません。さすがに強運転※11だと音は大きくなりますので、人が集まる前に強運転で使用して、急速に空気を清浄するという使用方法がおすすめです。
※11運転音: 弱運転(22dB) 中運転(43㏈) 強運転(56㏈)

高性能のセンサーで空気の汚れもニオイも素早く検知

【岡崎】先ほど「スマートサーチ」という機能をお聞きしましたが、どのようなセンサーが搭載されているのですか?

【大橋さん】ダストセンサーという機能があります。光学式のセンサーで粒子の粒の大きさをとらえ、スマートサーチと連携し、空気の汚れが滞留しているところに風を送っていきます。またニオイのセンサーは別に搭載されています。例えば、ペットの臭いなども感知して運転が始まります。私の実家にひとつ前のモデルがあるのですが、ペットの犬が前を通るとセンサーが反応します。

【岡崎】高齢者介護施設で犬を飼っているところもありますね。ペットのニオイも検知して脱臭できるなら、たくさん動物のいるペットカフェなどでも活躍しそうですね。

【大橋さん】大空間の空気清浄なら、業態を選ばす使用していただけますので、飲食店やペットカフェ、事務所や学校、保育園などどんな場所でも使っていただけます。

まとめ

新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけが第5類に移行されましたが、感染症に対する抵抗力が弱い高齢者等が集団で生活する高齢者介護施設では、感染の被害を最小限にすることが求められます。エアコン使用により窓開け換気が不十分になる夏場において、大空間の換気補助として空気清浄機を活用する重要性が再認識されてきています。

今回は、大空間の空気に関するお悩みを解決する三菱電機「空気清浄機MA-WPV90B」についてお話を伺いました。置くだけで大空間の空気清浄ができ、脱臭もできる「空気清浄機MA-WPV90B」は、高齢者介護施設だけではなく、病院・学校・事務所・飲食店など大空間のあらゆる場所で活躍する商品だと感じました。

「空気清浄機MA-WPV90B」をご購入希望の方には、お見積もりやデモ機の貸し出しも受け付けております。ご希望の方は下記のお問い合わせフォームに「空気清浄機MA-WPV90B」とご希望内容を明記の上、ご連絡ください。
お問い合わせフォーム:https://live-plus-do.com/contact/

記事協力:三菱電機住環境システムズ株式会社 株式会社菱和ライテック