家事にはどの家庭にも「ウチのやり方」があるものです。ヘルパーとの調理についてのトラブルも、「ウチのやり方」が十分に伝わっていなかったことに原因があります。よくあるトラブルを事前に把握し、その予防策を知っておきましょう。
よくあるヘルパーとのトラブル【洗濯編】
よくあるヘルパーさんとのトラブル【買い物編】
よくあるヘルパーとのトラブル【調理編】
よくあるヘルパーとのトラブル【掃除編】
個人の嗜好もあるため、調理は生活援助の中で最もトラブルが多い。
食べ物には人それぞれ好みやアレルギーがあり、各家庭の味というものもあります。そのため調理に関するトラブルは生活援助の中で最も多いと言われます。たとえば、次のようなケースです。
【食べられないのに…】
メニューはヘルパーに「おまかせ」といって食事を作ってもらったところ、嫌いなものやアレルギーがあるため食べられないものが出てきた。
【味付けが違うので食がすすまない】
育ち盛りの子どもを持つヘルパーの作る料理は、味つけが濃すぎるし、量も大量に作る。逆に、高血圧などの家族がいるヘルパーの調理は味が薄すぎ、量が少なすぎて物足りない。
【ゆっくり食べたいのに…】
自分のペースでゆっくりと食事をしたいAさん。ヘルパーが時間に追われている時など、どんどん食器を片づけ始めることがあり、せかされているように感じる。
【大切に扱って!】
Bさんにとっては、ヘルパーの食器の扱い方が雑で、片付けの仕方も気に入らない。
【スポンジはどれを使う?】
Cさんの家では食器洗いのスポンジを、グラス用、油汚れ用などに使い分けているが、ヘルパーは一つのスポンジですべてを洗う。
【残りものの行方は?】
「残った惣菜をゴミ箱へ捨てる」「ラップをせず食卓に置いていく」など、残り物はどうするか、という確認ができていないための問題もさまざま。
調理でのトラブルを防ぐには、「望むこと、望まないこと」をきちんと伝える
何も言わずにガマンするのではなく、ヘルパーがコツをつかむまで、自分の好み、気になる点、してほしいこと、してほしくないことをきちんと伝え、改善してもらうようにしましょう。ただし、高血圧、糖尿病などで栄養管理をしている場合は、味付けが好みのとおりにならないこともあるので、理解しておきたいところです。
調理に限らず、買い物、洗濯、掃除にも共通することですが、トラブルを防ぐためには、日頃から、利用者と家族、ヘルパーがコミュニケーションをはかることが大切です。やむを得ないトラブルが起きてしまったときは、お互いに相手の話を聞くこことの余裕と思いやる気持ちを持ちたいもの。もし、ヘルパーとの話し合いで解決できない場合は、事業所に連絡をしましょう。
よくあるヘルパーとのトラブル【洗濯編】
よくあるヘルパーさんとのトラブル【買い物編】
よくあるヘルパーとのトラブル【調理編】
よくあるヘルパーとのトラブル【掃除編】
まとめ
食べ物には人それぞれ好みやアレルギーがあるため、生活援助の中で最もトラブルが多いのが調理に関することです。調理でのトラブルを防ぐには、望むこと、望まないことをきちんと伝えることが重要です。ただし、高血圧、糖尿病などで栄養管理をしている場合は、味付けが好みのとおりにならないこともあるので、理解しておきたいところです。調理に限らず、買い物、洗濯、掃除にも共通することですが、トラブルを防ぐためには、日頃から、利用者と家族、ヘルパーがコミュニケーションをはかることが大切です。ホームヘルプサービスでのよくあるトラブルとその予防策を事前に知り、対策を行いましょう。
記事協力:高齢生活研究所代表 浜田きよ子氏
出典:「介護の常識」講談社