年に一度の「行事食」を家族と一緒に高齢者の方も楽しめるクリスマスディナー

6年ぶりに休日と重なる今年のクリスマス。久しぶりに家族で集まり、一緒に時間を過ごす予定の方も多いのではないでしょうか。せっかくならみんなで食卓を囲む“おうちごはん”で、おいしい料理を楽しみたいもの。

そこで今回は、管理栄養士の徳田泰子先生考案、高齢者の方がご家族と同じメニューを楽しめるクリスマスディナーの献立をご紹介します。

高齢者のこころとからだを健やかにする「行事食」

突然ですが、「行事食」という言葉を聞いたことはありますか？年に一度の行事やお祝いに合わせて食べる特別な食事のことで、家族の幸せや健康を願う意味も込められています。

見た目も華やかな行事食は、高齢者に季節の移り変わりを感じてもらうだけではなく、食欲を刺激させたり、気持ちを明るくさせたりといったメリットもあり、老人ホームや介護施設などでも取り入れられています。

ご家族と共に過ごせるクリスマスは、高齢者のこころとからだを健やかにする大切な時間と言えるかもしれません。

「家族と同じ食事を食べること」の大切さ

高齢者のなかには、介護を受ける程ではないけれど、飲み込む力や噛む力が弱くなり、食べられるものが減ってきた、という方が多くいらっしゃいます。かといって、見た目よりも食べやすさを優先した食事を提供することは、ご家族にとっては勇気のいることです。

またこれまでの食事とギャップを感じてしまったご本人の食欲が、結果として低下してしまうこともあります。見栄えはそのままに、食べやすさに配慮した食事を家族と食べること。それは、高齢者に「家族と同じ食事を楽しめる」という自信を持たせ、心の穏やかさにもつながっていきます。

食材を取り替えることで「食べやすさ」は作れる

高齢者が食べやすい食事を作るためには、ゲル化剤を使ったり、調理器具で加工したり…とハードルが高く時間のかかる作業だと思われがちですが、実はもっとシンプル。それは「食材を代用すること」です。

通常のレシピで使う食材を、やわらかさにつなげる食材に取り替えることで、見た目はそのままに高齢者が食べやすい食事をつくることができます。

家族で楽しめる！クリスマスディナーをご紹介

今回ご紹介するレシピは豪華なフルコース。クリスマス仕様のメニューで食卓を彩ります。もちろん、お好みの食材でアレンジするのもOK。作り方の詳細は、参考記事からチェックしてくださいね。

– – – – 管理栄養士・徳田泰子先生コメント – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – –
クリスマスに定番のチキンをアレンジしたソフトなから揚げをメインに、はんぺんと牛乳を使ったクリーミーなからふるムースを組み合わせることで、肉と魚のたんぱく質をバランスよくとることができます。見た目は通常と変わらず食べやすいため、高齢者とその家族が同じ献立を囲んで過ごせるレシピ。いつもより食欲がアップするかもしれません。
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