掃除ついてのトラブルは、洗濯でのトラブルと同じように、各家庭によってやり方が違うために起こることが多いという特徴があります。また、ものの破損など取り返しのつかないトラブルに繋がる恐れもあります。へルパーとのよくあるトラブルを事前に把握し、その予防策を知っておきましょう。
よくあるヘルパーとのトラブル【洗濯編】
よくあるヘルパーさんとのトラブル【買い物編】
よくあるヘルパーとのトラブル【調理編】
よくあるヘルパーとのトラブル【掃除編】
やり方の手順や、ものの破損。掃除にもあるさまざまなトラブル。
掃除についてのトラブルには、たとえば、掃除機の置き場所やどこを掃除すればいいのかわからないといった初歩的なものもあれば、わが家の手順・やり方と違うために起きるものもあります。また掃除中にものが壊れてしまうというようなトラブルもないとは限りません。たとえば、次のようなケースです。
【掃除は終わりましたというけれど…】
Aさん宅に来るヘルパーは、部屋にざっと掃除機をかけると、掃除は完了。ハタキをかけたり、雑巾で拭き掃除をしてくれたりしないので、Aさんはきれいになった気がしません。
【順番が違うのでは?】
ヘルパーが台所の掃除をしようとしたが、Bさんが使っていたためトイレ掃除からはじめ、そのあと台所の掃除にとりかかかった。Bさんは、トイレ掃除をしたあとで台所を掃除するのは不衛生だと思う。
【勝手にものを捨てないで】
部屋の掃除ではとても助かっている。ただ、「押し入れと天袋の中は手をつけないで」とヘルパーに伝えたつもりだったが、ヘルパー同士のコミュニケーションが取れておらず、思い出の品も捨てられてしまった…。
【いつもの場所にないと困る!】
老眼鏡と補聴器の置き場所を決めているCさん。掃除するヘルパーによっては決められた場所に戻しておいてくれないので、困っている。
【皿が割れてしまった】
棚に飾ってあった骨董の皿がヘルパーの掃除中に割れてしまった。
【コンセントにつまずいて…】
ヘルパーが掃除をかけていたら、Dさんがコードにつまずいて転び、入院することになってしまった。
掃除でのトラブルを防ぐには、契約時の内容確認も重要
洗濯でのトラブルの予防策と同じように、まずは「わが家のやり方」を伝えることが大切です。ヘルパーは必ず同じ人が派遣されるとは限らないので、きちんと引き継ぎしてもらうように伝えましょう。ヘルパー同士のコミュニケーションが取れておらず、人が替わるたびに同じことを言わなければならないという状況が続くようであれば、直接事業所に連絡した方がいいでしょう。ものの破損、事故については、事業所が弁済や補償をしてくれるのかどうか、契約時に確認しておきましょう。なお、家族の部屋の掃除、庭掃除や洗車など、やらなくてもいいこと、大掃除のようにふだん必要と思われないことは、原則としてヘルパーには頼めないので注意しましょう。
よくあるヘルパーとのトラブル【洗濯編】
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よくあるヘルパーとのトラブル【掃除編】
まとめ
掃除ついてのトラブルは、洗濯でのトラブルと同じように、各家庭によってやり方が違うために起こることが多いという特徴があります。そのため、まずは「わが家のやり方」を伝えることが大切です。ヘルパーは必ず同じ人が派遣されるとは限らないので、きちんと引き継ぎしてもらうように伝えましょう。なお、家族の部屋の掃除や年末の大掃除は、原則としてヘルパーには頼めないので注意しましょう。
記事協力:高齢生活研究所代表 浜田きよ子氏
出典:「介護の常識」講談社