夜間の排尿量が多く、大人用紙おむつから尿がモレてしまうときに、「尿とりパッドを何枚も重ねる」という方法をよくお聞きします。しかし、それではかえってすきまができて、大人用紙おむつからのモレを誘発してしまいます。
大人用紙おむつからのモレは、排尿量や皮膚トラブルの解消などおむつを必要とする人のからだや生活全体を見ていくことが大前提ですが、アウター(外側の紙おむつ)のことでまず試していただきたいのが、「サイズが合っているかを確認する」ということです。
今回は、初めて介護をする方に、大人用紙おむつのサイズ選び方をご紹介します。
まず、からだのサイズを測りましょう
ぴったりのサイズを選ぶためには、まず、大人用紙おむつを使用する方のからだのサイズを測りましょう。パンツタイプはウエストまわり、テープ止めタイプはヒップまわりを測ります。
大人用紙おむつのサイズの範囲を確認しましょう
大人用紙おむつのサイズを選ぶとき、多くの方は普段の洋服や下着のサイズを目安に選んでいると思いますが、大人用紙おむつと洋服では、サイズの範囲が大きく異なります。商品のパッケージの範囲表示を確認して、大人用紙おむつを使用する方のからだに合ったサイズを選びましょう。
「リフレ」のサイズの範囲表示を一例としてご紹介します。製造メーカーによってサイズの範囲は異なります。また同じ製造メーカーでも商品によって異なる場合がありますのでご注意ください。
パンツタイプ
大人用紙おむつのパンツタイプのサイズの範囲表示は以下の通りです。(「リフレ」の場合)
「リフレ」ブランドではありませんが、パンツタイプには、3Lよりもさらに大きな「リブドライ パンツタイプ ExtraXX-Large 」という4Lサイズに該当する製品もあります。元々は欧米の方に向けたものとして、「リフレ」ブランドを製造しているリブドゥコーポレーションのUSA工場でつくられていたこの製品。日本国内でも「もっと大きいサイズが欲しい」というご要望をいただき、販売をスタートしました。「リブドライ パンツタイプ ExtraXX-Large」の特徴や、具体的なサイズ感については、下記の関連記事で詳しくご紹介しています。
3Lよりもさらに大きい!4Lサイズのパンツ型紙おむつ
パンツタイプは、足まわりのサイズにも注意!
パンツタイプでは、ウェストで合わせると足まわりがブカブカになるという方もいらっしゃいます。テープ止めタイプのように、あて方で調整ができないからです。
ウェストで合わせると足まわりがブカブカの場合は、足まわりで合わせ、お腹まわりに少し切り込みを入れる等の工夫をしてみるのも一つの方法です。また、最近はパンツタイプも種類が増えていて、足まわりまでフィット感のあるボクサー型のものもあります。
テープ止めタイプのサイズの範囲表示
大人用紙おむつのテープ止めタイプのサイズの範囲表示は以下の通りです。(「リフレ」の場合)
テープ止めタイプは、下のテープが止まる位置で選びましょう
テープ止めタイプのぴったりサイズは、下のテープ根元の青い接着部分を目安とします。(「リフレ」の場合)
【サイズが大きすぎる】
真ん中でテープ同士が重なる場合は大きすぎるため一つ小さいサイズをお選びください。
【サイズが小さすぎる】
下のテープを止める際、根元側の青色の接着部分がお肌に触れる場合は、ひとつ大きいサイズをお選びください。
大人用紙おむつの種類と使い方<テープ止めタイプ編>
大人用紙おむつのサイズ選びに迷ったら、サンプルで試してみましょう!
大人用紙おむつは試供品でお試しいただけます。適切なサイズに迷ったらぜひサンプルでお試しください。まごころサポートでは、排泄ケアのアドバイザーが常駐しておりますので、お気軽にご相談ください。
大人用紙おむつの宅配サービスのご紹介(WEB・お電話)
まとめ
大人用紙おむつからのモレで困ったとき、はじめにアウター(外側のおむつ)のサイズが合っているかを確認してみましょう。ぴったりサイズを選ぶことは、おむつからのモレを防ぐために重要だからです。
まずは、大人用紙おむつをご使用になる方のからだのサイズを測ることから始めましょう。次にパッケージに記載されているサイズの範囲表示を確認してぴったりサイズを選びます。体型に合ったサイズを選ぶことは、おむつからのモレを防ぐだけではなく、スキントラブルの軽減にもつながります。
大前提として、「おむつから尿がモレる」のは、単におむつだけの問題ではありません。ご本人の生活全体を見ていくことで解決するべき問題が見えてきます。そのためにも、ご本人の生活全体を見ていくことが大切です。