【親が認知症になってしまった】認知症の受診を拒む方にやってはいけない対応とは?

自分の親が認知症になったら・・・ 想像した事はありますでしょうか?

もし「自分の親が認知症かな?」と思ったら、病院へ連れて行き専門家に受診をしてもらう必要があります。しかし、ご本人を病院に連れていく事がスムーズにいかない場合があります。こうなると、受診が遅れ認知症の進行を早めてしまう恐れがあります。

認知症外来へ連れて行く事例(私の場合)

私には若年性アルツハイマー病の母がいます。10年前に父を亡くし、63歳で一人暮らしです。

若年性の認知症ではないかと疑いはじめたのは今から約3年前。
物忘れがひどかったり、財布・通帳・印鑑などを誰かが盗った・隠したと思い込んでしまったりといった症状がありましたが、当時は本人だけでなく家族みんなが認知症という現実を受け入れられずにいた期間がありました。

まだ年齢が若いため母の進行は早く、ひとりでできなくなる事がどんどん増えていき、さすがに兄弟で話し合い、とにかく病院へ連れて行くことになりました。
が、、、被害妄想と怒りっぽくなっている状態の母をどうやって病院へ連れて行くか、頭を悩ませました。

インターネットでいろいろと調べたり親戚に聞いたりしたところこんな方法があがりました。
「健康診断に行こう!と違う目的で病院へ行き、病院の先生にはあらかじめ状況を説明しておく」と言う方法でした。
今思えば絶対にやってはいけない方法だったと反省しています。私の母のケースでは、最終的にはバレるのです。病院に行って薬さえもらえば、良くなると思っていた私たちは考えが甘かったように思います。

案の定、母は「私は、病気にされる!」と病院につれていく事さえもできませんでした。
本人にうそをついた事で不信感がでてしまい、すべてが悪循環となってしまいました。

AA

本人とちゃんと向き合う

最終的にどうやって病院へ連れていったかというと、家族みんなでとことん説得をしました。最終段階では、長男の嫁と母は泣きながら話をしていたのを覚えています。とにかくみんな母のためを思っている事を一生懸命に伝えました。お互いに心身ともにズタボロでした。

しかしやはり家族、向き合うのが一番かと思います。

まとめ

結局認知症の傾向が出始めてから病院に行ってもらうまで1年以上かかりましたが、その壁を家族みんなで乗り越えたからこそ今があるのではないかと思います。

本やネットでは様々な情報がありますが、すべてが正しいとは限りません。

認知症だからといって、本人にうそをつく事が時によって本人を傷つけてしまうこともあります。本人の症状にもよりますが、うそをつく事は本人との関係性が崩れてしまう一番やってはいけない事だと、私は思います。

「一番辛いのは認知症の本人」だと言う事を家族が理解してあげる事で、本人が安心できるのではないでしょうか。

良い方法が見つからない場合は、各地や地域包括支援センターの相談窓口、の認知症疾患医療センター認知症コールセンターなどに相談してみてください。専門の意見を聞く事で、とても安心できます。こういった場所はどんどん活用していきましょう!

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