とても元気だった親が、突然倒れ介護が必要になる場合があります。特に脳梗塞など発見が遅くなった場合、身体に重い障害が残り車いすとベッドの生活になることも多いのです。精神的なショックから認知症を発症することもあると言われています。
こういったことが、いつあなたの身に起こることかもしれません。いざというときに慌てないよう、基本的な介護知識は知っておきたいですよね。
介護が必要だと思ったら、まずは介護の相談窓口へ
「介護施設に入るためには何をすればいいの?」「家のトイレに手すりを付けたいんだけど、補助は受けられるの?」「ポータブルトイレなどの介護用品を準備しておきたい」さまざまなニーズがでてきてもすぐに利用できるわけではないのです。
公的にはどんなサポートが得られるのかを、まず知る事が大事です。
そのためには、これから介護とどのようにして向き合っていくかを考えなければいけません。在宅で介護をスタートする人だけではなく、人によっては遠距離介護になる方や、介護施設を利用する方もいます。
2つの相談窓口
ひとつは、市町村の役所に設けられている高齢者相談窓口。
高齢者相談窓口は自治体によって名称が違う場合があります。役所の中にあるため土日祝はお休みです。もうひとつは、地域包括支援センターです。地域包括支援センターは、老人ホームなどの介護施設に付設されていることも多く、土曜日も利用できるところがほとんどだそうです。
どちらかと言うと地域包括センターのほうが、介護保険以外の様々な制度まで含んだ、総合的な相談や支援が期待できます
まずは「要介護・要支援認定」が必要
介護保険サービスを利用するには、介護が必要なのか、どの程度の介護が必要なのかが認定される「要介護認定」を受ける必要があります。そのためには市町村の介護保険窓口に申請が必要です。申請をすると訪問調査があります。調査員が心身の状態などを調査します。
さらに、かかりつけの医師の意見などを合わせて、結果が審査・判定されます。認定の結果に応じて、対象の介護保険給付や使えるサービスの種類が決まります。申請から結果が通知されるまで1か月程度かかりますので、早めに申し込んだ方がよいでしょう。その後ケアマネージャーによって、家族やご本人の状態にあった介護プランが作成され、適した介護サービスを受けられるようになります。
まとめ
人によって様々な状況があるかと思いますが、まずは相談する事から始まります。
介護に対する不安や悩みに関しても気軽に相談できることができるので、地域包括支援センターや高齢者相談窓口に、まずは相談することをお勧めします。使える制度は積極的に活用していきましょう。
出典:浜田きよ子著「介護の常識」講談社