介護現場では、高齢者の口臭が気になる方も多くいるかもしれません。特に寝たきりの方、虫歯治療ができていない方、またお薬の副作用などによって唾液の分泌量が減って細菌が増えやすくなっています。
特に寝たきりの方で虫歯の治療ができていない方は、どうしても口臭がします。本人ではなかなか気づかない事も多いため、周りの人が気づいて何か対策をしないといけません。在宅介護だと、家族がご本人の近くによりつかなくなってしまう事があります。本人が話がしたいのに、家族が近くにいたくない状況は、絶対に避けたいですよね。
実は、こういった問題は深刻で人との接触が減り会話がなくなると認知症が悪化してしまう恐れもあると言われています。口臭には、何らかのトラブルがある可能性があるので、単に口臭問題だけでは済ませれない場合があるので注意が必要です。
考えられる口臭原因
■病気
糖尿病や肝機能の低下、消化不良などが考えられます。消化不良の場合は、食べたものが胃や腸でとまって、異常発酵すると腐ったような口臭の原因となります。内臓など体に原因が考えられる場合は歯科医ではなく内科での受診がよいかもしれません。
■入れ歯が多い・詰め物・被せ物
高齢者の場合、入歯や詰め物などが多く見られるため、そこから虫歯が進行してしまったり、細菌が増殖しやすくなってしまいます。
■お口の乾燥(ドライマウス)
服用しているお薬の副作用で唾液の分泌量が減ってしまう事があります。唾液が減ると、食べづらくなったり、しゃべりにくくなるなどの症状が出るだけでなく、虫歯、味覚障害、歯周病など、そのほかの病気も引き起こすこともあるので、注意が必要です。
■自浄作用の問題
お口の中を清潔に保つために口内の汚れや細菌を唾液で洗い流す働きがありますが、高齢者はこの自浄作用が、低下してしまっている方が多いようです。
おすすめの口腔ケア用品
一般的な口臭予防には、まず雑菌をおさえる口腔ケアの継続が有効です。また、要介護者や、歯みがきが出来ない方、歯みがきが出来ない状況にある時は、口腔清拭シートが便利です。おすすめの商品をご紹介します。
口腔ケア用ジェル リフレケア(R)の特長
「口腔ケア用ジェル リフレケア」は、歯の表面や口腔内全体の汚れを除去し、口臭や歯周炎・歯肉炎の予防に効果がある口腔ケア用ジェル(医薬部外品の薬用歯磨き)です。発泡剤や研磨剤が入っておりませんので、優しい使いごこちです。のびのよいジェルは、ブラッシングも容易です。
有効成分のヒノキチオールは、歯周病(歯周炎・歯肉炎)原因菌やう蝕原因菌のほか、細菌、真菌類など広領域な抗菌活性をもちます。 ヒノキチオールは、1936年、野副鉄男博士が台湾ヒノキの精油成分から発見したのが始まりで、抗菌効果や炎症を鎮める働きを備えています。また浸透力があり、接触時間が長いほど殺菌的に働くことがわかっています。また長期使用しても、耐性菌の出現がほとんどありません。
食品添加物として認められているほど安全なヒノキチオールは、口腔清涼剤をはじめ、殺菌剤、養毛剤、抗菌効果を利用した衣類品・生活用品など、私たちの暮らしの中のさまざまなものに使われています。
口腔清拭シート リフレケア(R)Wの特長
「口腔清拭シート リフレケア(R)W」はメッシュシートで汚れをしっかりキャッチします。衛生的なシートで手軽に口腔内の清拭が可能です。シートを指に巻いたり、折りたたんだりして、お口の汚れを拭き取って使います。
アルコールフリーで、低刺激です。清涼成分のキシリトールとライムの風味で、スッキリした使用感を与え口臭を和らげます。
やさしくマッサージする事で、唾液の分泌を促すことができます。指を噛んでしまう方は、スポンジブラシを使うとよいでしょう。
口腔ケアは健康寿命を左右する重要なケア
適切な口腔ケアによって、快適に食事をする事ができるようになったり、食欲が改善したりすることもあります。定期的に、口腔内の観察を行い、異常が見つかるなどの問題があれば歯科受診をおすすめします。専門家の指示のもと正しい方法で口腔ケアをもう一度見直してはいかがでしょうか?口腔ケアは、安全な姿勢で、できるだけご本人の負担にならない程度にできるだけ自力でやってもらいましょう。
食べられなくなった方や、話をしなくした方は、とくにたっぷりケアをしてあげたいですよね。口腔ケアの効果は、唾液の分泌を促進したり認知症予防や、誤嚥性肺炎を予防するとも言われていいます。
いまだ、高齢者や障害者に対する口腔ケアの看護の質は、病院・施設によって大きな格差があるようですが、口腔ケアは健康に大きく影響するので大事な看護のひとつです。口腔ケアは、ただのお口の清掃ではなく、健康寿命を左右する非常に重要なケアです。