おむつフィッターが集う『おかえりなさい、むつき庵』

おむつフィッター倶楽部をご存知ですか?

おむつフィッター倶楽部とは、おむつフィッターが連携し協力し研鑽しあえる、学びと親睦のための会です。おむつフィッター有資格者ならどなたでも入会できます。

おむつフィッター倶楽部の活動は、以下の通りです。

1.排せつケアを正しく伝えるための活動。
2.おむつフィッターの認知度を向上させるための活動。
3.排せつケアの情報発信やイベント企画運営。
4.おむつフィッターが楽しく活動できるためにその発信や知識習得の機会。
5.互いに交流できる場。
6.排泄用具の情報館「むつき庵©」が開催する実践報告会やバリアフリー展のサポート。
「おむつフィッター倶楽部北海道研修ツアー」を実施するなど、多様な学びの場を提供しています

2018年8月18日、排泄用具の情報館「むつき庵©で開催された『おかえりなさい、むつき庵2018』に参加しました。おむつフィッターが大勢集うこの催しは、「おむつフィッター倶楽部とむつき庵が贈る大人の夏休み」と銘打って、昨年から、8月に開催されるようになりました。毎日、職場や家庭で頑張り続けるおむつフィッターの皆さんにむつき庵を一日開放し、いろんなイベントや事例検討会が開催されました。

「おかえりなさい、むつき庵」の催し

この催しの内容は、①おいしい食事とお酒、②楽しいイベント、③排泄ケア事例検討です。

  • おいしい食事とお酒

この催しでは、チケットを購入して、自分の好きなものを食べたり、飲んだりできます。私は、まず「激旨!讃岐うどん」をいただきました。今回も昨年に引き続き、おむつフィッター倶楽部の代表世話人である三谷さんが、讃岐うどんの本場香川県からを持ち込み、ふるまってくれました。次に、ソムリエ資格を持つおむつフィッターの山本さんにお酒やソフトドリンクをつくってもらいました。そのほか、極旨とうもろこしや名物コロッケなどの軽食も充実。おいしくてペロリと平らげてしまいました。

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  • 楽しいイベント

ジャズピアノライブやギターライブ、アロマセラピーハンドトリートメントなど多様なイベントが開催されました。アロマセラピーハンドトリートメントは、リラックスして受けられるように、むつき庵の普段見られないスペースを開放して行われました。

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  • 排泄ケア事例検討

おむつフィッターのお一人が持ち寄った排泄ケアの困難事例に対して、浜田先生を議長に、対象者の状況を丁寧にアセスメントしていきます。簡単に答えを出そうとはしません。看護師や介護士、販売者など様々なバックグラウンドをお持ちのおむつフィッターの皆さんが意見を出し合うことで、困りごと解決の糸口を見つけ出しました。

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おむつフィッターに直撃インタビュー!

当日、おむつフィッターの田内さんにお話をお聞きしました。田内さんが介護の世界に入ったのは、お父さんが認知症になったことがきっかけでした。いまは介護福祉士の資格を取得し、大阪のサービス付き高齢者住宅に勤務しています。

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1.おむつフィッター研修に参加したきっかけは?

いま働いているサービス付き高齢者住宅では、日中でもテープ止めタイプに大型尿パッドに小型パッドを重ねて使っていました。夜間は大型パッドとフラットタイプを、多い時には計4枚重ねて使っています。当時はその状況を疑うことはありませんでした。でも、老人介護を題材にした漫画「ヘルプマン 排泄編」を読んで、おむつフィッターを知り、考えが変わりました。現状を変えたい気持ちと自分のスキルアップのために研修会に参加しました。

2.おむつフィッター研修で学び、どのように変わりましたか?

おむつは毎日使っていましたし、わかっているつもりでした。でも、全然わかっていなかった。それが一番ショックでした。例えば、入所者の一人が、「おむつのせいで腰が痛い」と言ったことがありました。それを聞いて、以前は「そんなわけないでしょ」と思っていましたが、おむつフィッター研修で、「アウターのサイズが合っていない時や、その中に尿パッドを何枚も重ねて使っている時は、尿漏れを引き起こすだけではなく、姿勢が崩れ、呼吸が浅くなったり体に不調が出たりすることもある」という話を聞いて、不適切なおむつの使用によって、そういうこともあると初めて知りました。学んだことは、職場で共有し、排泄ケアを変えていけるように取り組んでいます。以前、日勤で重ねて使っていたパッドを1枚にすることができました。今後は夜勤のおむつも変えていきたいです。排泄ケアは、本来なら人にしてもらいたくないこと。でも、だからこそ、ちゃんとしてあげたいと思っています。

3.おむつフィッターは3級から1級までありますが、いまは何級ですか?

2017年に3級研修を受け、いま2級研修を受けています。浜田先生をはじめ、スタッフの方々、おむつフィッター倶楽部の世話人の皆さんがとても素敵なので、自分もそうなりたいと思っています。今後は1級研修も受けて、認定講師にもなりたいです。

4.実現したい夢は何ですか?

快適な排泄ケアを実現したいです。将来は、適切な排泄ケアを提供できる施設を自分で立ち上げるのが夢です。

田内さんとお話して、「介護現場を良くしたい!」という想いがとても伝わってきました。入所者の方とのエピソードが田内さんの向上心の源なのかもしれませんね。これからも田内さんを応援しています!

まとめ

「おかえりなさい、むつき庵」についてご紹介しました。この催しは、毎年行われています。「おむつフィッター」の資格をお持ちの方、同窓会感覚でぜひご参加ください。毎日、職場や家庭で頑張り続けるおむつフィッターの同志に出会えるかもしれませんよ。

写真提供:西山茂樹氏

今回ご紹介した「おむつフィッター」や「おむつフィッター倶楽部」について興味を持たれた方は、排泄用具の情報館「むつき庵©にお気軽にお問い合わせください。

【お問い合わせ先】
排泄用具の情報館「むつき庵©」「おむつフィッター研修
排泄用具の情報館「むつき庵©」「おむつフィッター倶楽部

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