【ユニバーサルデザイン体験記】色んなものに手が届く「楽らくハンド」

車椅子ユーザーにとって、生活のなかのちょっとした動作や作業が大変になることも多く、便利なアイテムがあるだけで生活が楽になり、仕事もはかどるものです。今回は「物を拾う」シーンで大活躍するアイテムをご紹介します。

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車椅子ユーザーが一番苦労する「物を拾う動作」をサポート

わたしが車椅子生活になってから日常で困ることの第1位は “落とした物を拾う”です。これは握力が低下することと比例して物を落としやすくなったことで頻繁に起こってしまいます。わたしは筋肉が拘縮する病気なので体を屈めたりすることがとても苦手で、物を落とすと自力ではなかなか拾うことができません。

周りに人がいるときは頼むことができますが、一人のときは落とした物によって自分なりに試行錯誤して大変なんです。軽い物のときは定規などの長い物の先にガムテープをくっ付けてハエ取り紙方式で落とした物に引っ付けて上に引き上げます。重い物のときはそれと同じ物を2つ用意して挟み込んで引き上げたりしていました。そんな愚痴を友達に話したらこの”楽らくハンド”を探してくれて今では大活躍しています。

A

これは握る側のオレンジのグリップを握ると、先端の掴みが開閉して物を掴んだり拾ったりすることができる便利グッズです。グリップは両手でも片手でも軽い力で握れるので、握力のない人にもとてもスムーズに操作ができます。今まで苦労して拾っていたのが嘘みたいに楽になりました。また、下に落とした物だけでなく本などの軽いものなら高い棚の上の物も掴んで取ることもできるのでとても便利です。日常生活の様々なシーンで活躍してくれます。

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クリップも引っ付くマグネットグリップが職場でも重宝!

今はこの”楽らくハンド”を会社用と自宅用の2つ持っています。会社用はオフィスの棚に常備しているので、他の車椅子ユーザーもみんな使ってくれますし、職場でも重宝しています。
この”楽らくハンド”のもう一つの凄いところはグリップ側にマグネットが内蔵されているところ。グリップを下に向けて使うと、薄いクリップも引っ付くのでオフィスで大活躍しています。

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“楽らくハンド”には短いタイプもあるので、それぞれの使い勝手によって使い分けができるスグレモノだと思います。車椅子ユーザーの方や介護に携わっている方で、落とした物を拾うのに苦労されている方は、ぜひ一度試してみてくださいね。

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<商 品>
●楽らくハンド
https://www.aij-osaka.com/rakuraku-hand