IoTとFabと福祉を考える【国際シンポジウム】

4人に1人が高齢者という時代。高齢者人口は今後もどんどん増え続け、将来的には3人に1人が高齢者という割合になる見通しです。
また、2025年問題というものもあります。人口の多くを占める団塊の世代が、後期高齢者(75歳以上)になる年代なのです。
そのころには少子高齢化が進み、日本の人口逆ピラミッドはピークになるといわれていますが、いっぽうで、現役世代の間では人手不足が進行し、とくに介護業界ではかなり深刻な人手不足に陥ると言われています。こんな人手不足な状況でも、書類の手書きは当たり前ですし、コンピューターすら導入されていない現場も数多くあると言われています。
これは介護業界だけでなく福祉分野も含めIoT活用は社会全体の意識改革が鍵になるのではないでしょうか。高齢者や障害者のためにもIoTは利用するべきだと、なんとなく感じている方もいるかもしれません。

参考・参照  Wikipedia : IoTとは?

一般財団法人たんぽぽの家では、新しい技術を活用し、障害福祉×現代技術によって、新たなしごと・はたらき方をつくることや心地よい暮らしの環境をつくることを目的に「IoTとFabと福祉」をスタートさせました。3Dプリンターに代表されるものづくり(Fab)や、これまでつながれなかった物事をつなぐ環境(IoT)など、私たちが出会いつつある技術が、自然をふくむ私たちコミュニティの「ウェルビーイング(善き生)」にとって大切なものになるのかどうかは、現代の技術とこれから一緒に暮らしていく私たちが問われています。

技術は元来、人の想いに力を与えてくれるものです。人類の暮らし、仕事、気づかい(ケア)、コミュニティにとってデジタル技術ができる大切なことは何かを再考し、経済と福祉と自然のバランスをとりながら道具や事業を生みだし、継続するための仕組みをつくることが求められています。

 

IoTとFabと福祉 国際シンポジウム

日時
2020年2月1日(土) 13:00~17:20
※受付・展示は12:00から
https://iot-fab-fukushi.goodjobcenter.com

会場
日本科学未来館 7階 コミュニケーションフロア
[受付] 未来館ホール
[展示] イノベーションホール
日本科学未来館までのアクセス

参加費
一般 3,000円、 学生 1,500円
懇親会に参加の場合は別途 3,000円

※日英同時通訳付。
※要約筆記など情報保障もおこないます。

タイムテーブル
12:00~13:00 受付・展示開場
13:00~14:35 特別講演①
14:35~15:25 交流タイム
15:25~16:40 特別講演②
16:40~17:20 ディスカッション
17:45~19:30 懇親会

 

主催・お問い合わせ

一般財団法人たんぽぽの家IoTとFabと福祉事務局(小林・後安)
〒630-8044 奈良県奈良市六条西3-25-4
TEL:0742-43-7055
FAX:0742-49-5501
MAIL:goodjob@popo.or.jp

 

一般財団法人たんぽぽの家

今回のシンポジウムを主催する一般財団法人たんぽぽの家では、「ケアする人が心身ともに健康であってはじめて、他者を気づかう支えあいの社会が実現できる」との考えから、1999年に「ケアする人のケア・サポートシステム研究委員会」を立ち上げ、調査研究に取り組んできました。

また2017年から「IoTとFabと福祉」というプロジェクトをひろげています。これは全国の福祉施設・団体と協同しながら、また福祉の現場では活用途中のデジタル技術を活かして、人や地域にとって大切な仕事と暮らしをつくることを目的に活動しています。

障害を持った人が楽に家具を使用するための補助器具を開発し、そのオープンデータを無料で配布しているイスラエルのデザイナーの方などを招いたり、最先端の技術で行われるものづくりやシステムづくりがどうやって人々や地域の暮らしの質を高めてくれるかについて討論する予定だそうです。

まとめ

特に日本は、いつの時代も新しい技術や新しい発想は、煙たがれる傾向にありますが、新しいデジタルな技術ともっと真剣に向き合えば、素晴らしい生活社会が実現できるかもしれません。
一見、福祉とデジタルは遠いように感じますが、具体的な事例などをもとに討論できるこのようなシンポジウムに参加してみてはいかがでしょうか? 新しい価値観を持てるかもしれません。