Good Care! あなたの街の素敵な施設 第3回 『特別養護老人ホーム 太陽園』

全国の介護施設をご紹介するコーナー「Good Care!あなたの街の素敵な施設」。今回は、北海道帯広市、川西・大正地区にある社会福祉法人帯広太陽福祉会 特別養護老人ホーム太陽園を訪問させていただきました。

Good Care! あなたの街の素敵な施設 第1回 『介護老人福祉施設 浜北愛光園』
Good Care! あなたの街の素敵な施設 第2回『特別養護老人ホーム 愛仁園』
Good Care! あなたの街の素敵な施設 第3回 『特別養護老人ホーム 太陽園』
Good Care! あなたの街の素敵な施設 第4回 『特別養護老人ホーム若宮園』

農村地域ならでは、土と豊かな作物に触れることの大切さ

太陽園は帯広市の豊かな農村地域に平成6年に開所しました。地域と共に歩む施設づくりを目指し、福祉の啓発活動、地域への直接支援、学校教育への支援を地域の住民と協力して取り組んでいます。開所当初から全国でもいち早くグループケアを実践し、平成9年には開所時から培った個別性重視のケアにハード面が備わり、地域初のユニットケアを導入した施設として注目を集めました。イメージしたのは、昔ながらの宅老所です。花壇や菜園を利用した農作業は、今まであった暮らしの延長が維持される仕組みとなり、土や豊かな作物に触れることで長年の生活習慣の継続に繋がっています。この取り組みは「家族を施設に預ける罪悪感や抵抗感」を見事に払拭しています。今では、じゃがいも、長芋、ネギ等の収穫時には、「出来たから早く取りに来て!」とご近所の農家からおすそわけの声が掛かるほど。まるで、ご近所同士のお付き合いを見ているようです。太陽園は単なる家族を預ける場ではなく、施設を取り巻く全ての人たちが、それぞれの役割を持って集う場となりました。これが、地域全体を安心感と信頼感で包み、地域全体が福祉環境となっているのです。

徹底した個別ケアで趣味や生き甲斐を大切にする

入所時に行う面談は、看護師と介護相談員が必ず揃って訪問し、質問が重複しないよう配慮しています。より円滑にアセスメントを行い、決して押し売りではない個々の生活を、ケアプランに盛り込み実施しています。DVD鑑賞を趣味とされる方の居室を実際に見せていただきましたが、壁一面に陳列され、大好きなDVDに囲まれて幸せに暮らしている様子がとてもよく伝わってきました。個人の尊厳を尊重し、自律性と主体性を守ったコミュニケーションを実現させるため、職員ひとりひとりの胸に施設の理念は浸透しています。

考える介護力を養う。

施設長の杉野さんは、「職員には、この園で働くことを誇りに感じてもらえる様、絶大なる信頼を持って20〜30代の若い職員に積極的に施設構想を考え出してもらっています。実践するまでのノウハウを得て、考える介護力を養ってもらいたいのです。」と話してくれました。その言葉に、「難しいことも沢山ありますが、信頼して任せてもらっている以上、責任を持って取り組んでいます!」と、介護係長の児玉さんは笑顔で答えます。介護課長の鈴木さんは、利用者から職員までのトータルケアプロデュースを常に意識され、「頑張らないケア」の実現を目指しています。

働く仲間と感動を共有する「こころひとつノート」

職員同士の相互理解を深めるツールである「こころひとつノート」は、今日良かったことを記すことで、仲間の感動を共有することに役立っています。仲間との感動は、働く人の意欲向上、モチベーションアップに繋がります。それが、職員が長く勤められることに繋がり、利用者にとっても、馴染みの顔が増えることに繋がります。それらが信頼関係の深さを創っているのです。

社会福祉法人帯広太陽福祉会 特別擁護老人ホーム太陽園
〒089—1242 北海道帯広市大正町西1線96番地1
TEL:0155-64-5570 FAX:0155-64-5570 URL:taiyo-fukushi.com

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