最近TVでよく介護業界の離職率がとりあげられ「介護ロボット」が介護現場の負担緩和策として注目されていますが、介護の現場でロボットが活躍する現実性はあるのでしょうか?
毎日介護の現場で働く人からすると、「介護ロボット」を早く導入してほしいという方は多いかもしれません。国もロボット産業を成長させ、介護効率をあげようと介護ロボットに向けた取り組みを進めています。
日本の未来の救世主になるのか注目したいところです。
介護ロボットを利用したいと望む国民は約6割
介護に関わる方は、介護ロボットについてどう思っているのでしょうか?
内閣府から発表された介護ロボットに関する特別世論調査の結果をみると「在宅介護する際に利用したい」「どちらかといえば利用したい」と回答した方の合計が約6割となっていました。日本の介護状況を考えると、介護する側の負担を軽くすることが重要視されるべきでしょう。
また、「家族に迷惑をかけるよりも少しでもロボットが介護をしてくれた方が気が楽」という方も多いのではないでしょうか。
そもそも介護ロボットって何をしてくれるの?
介護ロボット以外に「介護支援ロボット」「介護福祉ロボット」などをよく聞きますが、人によって解釈は違うように思います。ロボットと言うと下記写真のように人間の形をしたビジュアルのものを想像しがちですが、人間の形をしていない機器のことでもロボットと表現する場合もありますね。
大きくわけて、「介護支援型」「自立支援型」「コミュニケーション・セキュリティ型」の3つにカテゴライズされているようです。
主に入浴や移乗など業務負担の軽減や安全向上などを支援し、業務負担の軽減をもたらすロボットです。【自立支援型】
歩行・リハビリ・食事など、介護される側の自立支援を促すロボットです。【コミュニケーション・セキュリティ型】
癒しや見守りなどをしてくれるロボットです。人工知能(AI)で人とのコミュニケーションを図ることができ、体操や音楽などのレクリエーションとしても活躍してくれます。特に認知症の方の徘徊予防や一人暮らしの高齢者のセキュリティ対策として活躍が期待できます。
介護ロボットの不安要素は安全性
多くの方は介護ロボットの導入について歓迎している状況ですが、やはり金額面や安全性を考えると、まだまだ普及しづらい現状もあるかと思われます。
安全性については、国際安全規格ISOなどの安全基準を整備している方針になっています。
介護ロボットに対して需要の高まりがあるなかで、安全性を明確にすることで、市場拡大も期待できるとしています。
まとめ
わが国では少子高齢化が急速に進んでおり、要介護者がものすごい勢いで増加しています。そうした社会現状の中で、介護負担解消のため介護ロボットを導入することは、仕方ない状況です。
人工知能(AI)が発達し、ロボットがどこまで進化して人間とどう接していくか、リアルに考えると少し怖い気もしますが、まずは介護者の負担軽減のために充実してほしいと思います。介護は人間がやるべきだと考える人もいますが、人手不足にも限界がきます。
あと5年から10年経てば、ますます介護ロボットが身近になってくることでしょう。
介護する方と介護される方が、本当に求めているものが何なのかをしっかりと考え、心身的な負担を少しでも軽減してほしいものです。