バリアフリー住宅とは?『積水ハウス・納得工房』で介護生活を体験【後編】

介護が必要になった時、生活する上で不便を感じるところはいったいどこなのか?実際に経験してみないと正直要介護者本人でも分からない面は多いと思います。玄関・トイレ・浴室等々、改造が必要な場所は頭ではなんとなく想像ができても、いざ要介護者が使いやすくするための工夫は個人差があります。

積水ハウスの、住まいと暮らしの体験型学習施設「納得工房」では、身体機能が低下した場合の生活を体験できるコーナーがあります。この施設の中の車いす体験コーナーを覗いてみましょう。

【車いす・高齢者・妊婦疑似体験】

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装具や車いすを使って、疑似体験しながら作業性や不便度合いを体験していきます。

【キッチン】

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車いすのままで調理ができるように流し台は蹴り込みスペースがあります。納得工房では、体型やそれぞれの人の好みに合った高さを、上下の矢印ボタンで昇降させて測ることができます。

【収納】

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車いすでは目線が低いので棚に保管してある物が上から見えづらいことを考慮して横からも出し入れ可能な棚の提案です。

【玄関インターホン】

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車いすで使いやすい位置が体験できます。

【浴槽・トイレ】

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浴室やトイレは健康な体で使用する時と、高齢で身体能力が低下した時とでは、使い勝手が明らかに変わってきます。普段は何気なく使っていても装具を付けて疑似体験で、浴室の高さやトイレの斜め手摺を、実際に浴室を昇降させたり、手摺の角度を変えて動作をすることで、しんどさがわかります。

また逆にちょっとした変化でも負荷が軽減されることを五感で感じることができるので、より切実にUDデザインの重要性の理解度が深まります。

【廊下スペース】

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車いすで安全に移動できるスペースを可変できる壁で体験ができます。少しの違いでも動作の負荷度合いが変わってくることがわかります。

介護に向き合う時にこのような体験ができると、要介護者側の気持ちを理解しやすくなると思います。まさに体験を通して納得できるからこその『納得工房』という施設名にも十分頷けます。

『いつも今が快適』がコンセプトの積水ハウスさんの生涯住宅。介護住宅の家造りで行き詰っている方、こちらの『納得工房』では体験してみないとわからないことに色々と気付くことができます。こちらの施設は購入が前提ではなくても、家を造る上で必要な知識をテーマごとに体験しながら学ぶことができます。

平成2年(1990年)にオープンして以来、累計90万人を超える人達が見学に来られています。ぜひお気軽に一度見学してみて介護の不安の荷物を軽くしてみてはいかがでしょうか。

お問い合わせ先
<積水ハウス納得工房さんのURL>
https://www.sekisuihouse.com/nattoku/koubou
(来場は事前予約制です)