『居宅介護と医療の複合型サービスをご存知ですか?』

「看護小規模多機能型居宅介護」のこと シリーズ①

最近、「人生100年」と耳にすることがよくあります。その長い人生をどう生きるかと考えたとき、「いつまでも住み慣れた地域で暮らしたい」と思われる方が多いそうです。
そうはいっても、私たちは年齢を重ねると身体機能が低下して不自由になり、病気や認知症のリスクが高くなります。
もし仮に、要介護状態になり、日常生活に周囲のサポートが必要になったら、望んだ未来とは反対に、知らない地域や特別な環境で暮らすことになるかもしれません。

そんな時に頼りになるのが、今回ご紹介する複合型サービス「看護小規模多機能型居宅介護」です。施設見学やスタッフのインタビューなどを含め、シリーズ3回にわたって、お伝えいたします。
シリーズ第1回目は、「看護小規模多機能型居宅介護」が誕生した背景とその内容についてお話します。

 
居宅介護と医療の複合型サービスをご存知ですか?シリーズ①
居宅介護と医療の複合型サービスの現場を見学してわかったことシリーズ②
居宅介護と医療の複合型サービスの魅力についてスタッフさんに聞いてみた!シリーズ③
 

2006年、居宅介護の各種サービスが集約して契約できるように!

要介護認定を受けたあと、可能な限りご自宅での生活を支援する地域密着型サービスとしては、一般的に「通所デイサービス」、「訪問介護」、「ショートステイ(泊り)」等があります。これまで、これらの複数のサービスを受けるには、それぞれの事業所と契約する必要がありました。

しかし2006年、「小規模多機能型居宅介護」が制度化され、各種サービスを1つの事業所で集約して契約できるようになりました。手間が省けるようになったほか、少人数の中で顔なじみのスタッフから各種サービスを受けられるようになったのです。

2012年、居宅介護と医療の両サービスを受けられるように!

2006年以降、各地で「小規模多機能型居宅介護」事業所の開設が増えましたが、新たに「医療面でのケアが必要な方々への対応をどうするのか」という課題が出てきました。
そこで、2012年の介護保険制度改正でこの課題を解決するために誕生したのが、今回お話したい複合型サービス「看護小規模多機能型居宅介護」です。

「看護小規模多機能型居宅介護」とは、“医療と介護の両サービスを1つの事業所に集約することで、利便性に安心が付加され、居宅介護が必要な方も多様な療養支援が受けられる”という事業所です。
「看護小規模多機能型居宅介護」の事業所には看護師が常勤しています。そのため、医療的ケアが必要な方々にも随時対応可能です。例えば、常勤の看護師は、たんの吸引や経管栄養(胃ろう)等の医療的知識と技術を持っており、適切な処置ができるので安心です。
また、看護と介護のスタッフが同じ場所で活動しているため、情報共有と連携がスムーズでトラブルが発生しにくいことが、サービスの信頼性を一層高めています。
さらに、看取り体制も強化され、自宅で最期を迎えたいという方の要望にも対応しています。
 
居宅介護と医療の複合型サービスをご存知ですか?シリーズ①
居宅介護と医療の複合型サービスの現場を見学してわかったことシリーズ②
居宅介護と医療の複合型サービスの魅力についてスタッフさんに聞いてみた!シリーズ③
 
 

まとめ

「看護小規模多機能型居宅介護」を利用すれば、たとえ要介護認定を受けたとしても、居宅介護サービスと医療を組み合わせた柔軟なトータルケアによって、「いつまでも住み慣れた地域で暮らしたい」という思いを叶えられるかもしれません。
次回は、施設見学の様子をお伝えして、具体的な雰囲気やサービス内容をお伝えしたいと思います。

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●主治医と看護小規模多機能型居宅介護事業所の密接な連携のもと、医療行為も含めた多様なサービスを24時間365日利用することができる。※医療ニーズへの対応が必要な利用者に対して、小規模多機能型居宅介護事業所では対応できなかったが、看護小規模多機能型居宅介護事業所では対応できる。
●看護小規模多機能型居宅介護事業所の介護支援専門員が、「通い」、「泊まり」、「訪問(看護・介護)」のサービスを一元的に管理するため、利用者や家族の状態に即応できるサービスを組み合わせることができる。
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