ご利用者が日常生活を自宅で送ることができるように、自宅を訪問して生活の援助を行ってくれるのが訪問介護員(ホームヘルパー)です。介護の専門職で、自宅での介護を選択したときに、とっても頼りになる存在です。
ヘルパーは介護の専門職。自宅を訪問し必要な手助けをしてくれる。
ヘルパーは正式にはホームヘルパーと言います。ヘルパーが行うホームヘルプサービスには、要介護の人向けの「訪問介護」と、要支援の人向けの「介護予防訪問介護」があります。※「介護予防訪問介護」は2017年4月までに各市区町村の地域支援事業に移ります。
例えば、ひとり暮らしや高齢の夫婦だけの生活では、買い物や洗濯もままならないとき、生活援助がお願いできます。また、家族で介護している場合、安心して介護から離れられる時間は重要です。ホッとした時間を持つことで在宅介護が長続きします。
仕事のメニューは、「生活援助」「身体介護」「通院等乗降介助」。
「生活援助」は、衣服の整理、調理、洗濯、生活必需品の買い物、薬の受け取りなどで、毎日の暮らしをサポートします。特にひとり暮らしの男性高齢者、家族が障害や病気などで家事を行うことがむずかしい方などの利用が多いです。
「身体介護」は、食事や排泄の介助をはじめ、身体を拭くことや入浴、衣服の脱ぎ着、洗面、歯みがき、整髪など、身体に直接触れて行う介護のことです。また、寝たきりの人の体位を変えることや、車いすなどへの移乗の介助なども含まれます。
「通院等乗降介助」は、通院などのために事業所の車やタクシーに乗り込むとき、降りて移動するときなどの介助のことを言います。こうしたさまざまなサービスを単体、あるいは組み合わせてスケジュールを組み、利用します。
利用料の目安(1回あたり)はどれくらい?
身体介護は、下記のように費用が加算されるので、依頼内容をあらかじめ決めてサービスを利用することが大切です。生活援助は、利用時間45分を超えるかどうかで費用が異なります。「何をやってもらおうかな」と当日迷うようでは、時間のロスがあります。「今日は、洗濯と夕飯作り」と事前に決めておくと効率良くこなしてもらえます。具体的に優先順位を付けて依頼しましょう。普段から身近に連絡帳にメモをして、お願いや伝え忘れがないようにする方法もあります。
※上記は1割の自己負担額。
※サービス提供事業所の所在地、サービス提供体制、サービスの内容、サービス提供の時間帯等に応じて利用料は異なります。詳しくは市区町村の窓口や地域包括支援センター、担当のケアマネジャーにお問い合わせください。
まとめ
「ヘルパー」とは、「ホームヘルプサービス(訪問介護)」を行う人のことです。主な仕事は、食事や排泄、入浴などの介助や家事のサポート、通院時の移動を手伝ってくれることです。ヘルパーは自宅に来て家事の手助けもしてくれるので。介護される人の役に立つだけではなく、家族の負担も軽くしてくれる、在宅介護に欠かせない存在なのです。