栄養素をまるごと摂取できる&食べやすい! 介護食にぴったりな日本の伝統料理「すりながし」のレシピ本!

栄養がたくさん摂取できて、しかも食べやすい料理ってなんだろう。これは、日々、介護食に関わっているひとなら誰でも持っている悩みです。今回は、そんな介護食のレパートリーを広げるヒントになる「すりながし」のレシピ本をご紹介します。

とろみがあって、のど越しなめらか。栄養たっぷりで介護食におすすめ!

「すりながし」とは、野菜や魚介、豆腐などをだしでのばしてスープ仕立てにした日本の伝統料理のことで、いわば日本のポタージュスープです。食材をまるごとミキサーやハンドブレンダーにかけて作るので、たとえば野菜に含まれるビタミンや食物繊維など、食材の持つ栄養素をまるごとたっぷり摂ることができます。

また、だしが主体のシンプルなスープなので、低カロリーでヘルシー。調味料の甘みや塩みに頼らずに、だしと食材の組合せによっておいしく仕上げられます。さらに、とろみがあってのど越しなめらかで食べやすく、まさに介護食にぴったりの料理です。

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きのこ、わかめ、ほたて、サバ缶などレシピ多彩!冷凍作り置きで時短調理も!

本書には、旬野菜を中心に、魚介、海藻、豆腐、乾物、果物を使った基本のすりながしと、そのアレンジレシピ約70が掲載されています。作り方はどれも簡単なものばかりで、基本的には、

①食材を切る

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②電子レンジなどで加熱する

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③だしと塩を入れて、ミキサーかハンドブレンダーにかける

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④みそを加え、混ぜ合わせて味を調整する

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⑤中火にかけて片栗粉でとろみをつける

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⑥出来上がり

と、実にお手軽です(もちろん、食材によって若干異なります)。キャベツの芯やブロッコリーの茎などかたい部分がある野菜もまるごとミキサーやハンドブレンダーにかけるので、細かく切る手間もありません。

また、野菜ペースト(前述の工程③まで終えたものを、密封できる保存袋などに入れておく)をまとめて作って冷凍しておけば、食べる直前にだしで割るだけなので、忙しい毎日でも無理なく、食卓に上げることができるのもポイントです。

(「だしの作り方」の参考記事)→簡単!便利!介護食が美味しくなるお出汁のキホン

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パンに合うレシピや果物で作るレシピで朝食やデザートも食べやすく!

本書は「すりながし」の応用レシピとして、パンに合う朝食におすすめの「すりながし」レシピ(介護シーンではパンを浸して食べるのもおすすめ)や、フルーツやヨーグルトで作ることでデザートとして楽しめるレシピなども掲載されているので、介護の様々な場面で活躍してくれそうです。特に果物のおいしさを活かした食べやすいデザートは、被介護者さんにとって、日々の励みになりますので、ぜひ作ってみてほしいレシピです。

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好きな食材を「すりながし」で味わえば、食欲と元気もアップします!

噛みづらくなったり、飲み込みづらくなったり、糖分や塩分を控えないといけなくなったり…。大好きだった食材や料理が食べられなくなることが介護の現場には多々あります。

そんな時、好みの食材で作ることができ、シンプルな料理ゆえに、食べるひとに合わせて自在にアレンジできる「すりながし」は、ご本人の「食べたい!」という意欲や元気を取り戻すきっかけにもなると思います。

栄養たっぷりで食べやすく、しかも調味料に頼らずにだしのチカラで簡単においしく作ることができる「すりながし」。本書を参考にぜひチャンレンジしてみてください。

【書籍概要】

書名:すりながしのレシピ

著者:長島 博

仕様:A5判、128ページ

定価:本体1,300円+税

 

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