全国の介護施設をご紹介するコーナー「Good Care!あなたの街の素敵な施設」。今回は、北海道十勝川のほとり、帯広市にある社会福祉法人普仁会 特別養護老人ホーム愛仁園を訪問させていただきました。
Good Care! あなたの街の素敵な施設 第1回 『介護老人福祉施設 浜北愛光園』
Good Care! あなたの街の素敵な施設 第2回『特別養護老人ホーム 愛仁園』
Good Care! あなたの街の素敵な施設 第3回 『特別養護老人ホーム 太陽園』
Good Care! あなたの街の素敵な施設 第4回 『特別養護老人ホーム若宮園』
地域のコミュニケーションの場
特別養護老人ホーム愛仁園は、昭和45年北海道帯広市内の農村地域に開設されました。開設当時より地域のコミュニケーションの場として、地域交流やボランティアのコーディネートなどにも積極的に取り組まれています。地域では安心できる集いの場として開放されています。
従来型の100床を4つのグループに分け、職員の動線を確保することで、グループケアを可能にしています。
おむつコストが施設運営を圧迫?
同園の介護課長遠藤さん、排泄委員の相馬さんは、「それまでの排泄ケアはおむつ交換回数が多いほど質が高い施設であると言われ、当初は一番単価の安いものを選んでたくさん使用していました。2004年頃から施設運営をおむつコストが圧迫していると感じ始めました。」と話されました。そこで、リフレの勉強会を活用し、個別のケアプランを作成し、しっかりとアセスメントを行うようにしました。
個別ケアの実現が結果としてコストダウンにつながった。
外出レクリエーションでは、居酒屋に出かけてビールを楽しんだり、ベッドサイドでは、アロママッサージを取り入れたりしています。利用者と寄り添う時間を大切にすることで、その方のニーズを知り、その方の生活に沿った個別ケアを実現し、それが職員の業務効率向上に繋がっています。平均介護度4.2の重介護を担っているので、おむつ交換にかかる時間も決して短くはありません。排泄ケアにおいても、個人別にケアプランを提供するためには、より高い介護技術の習得が必要です。現在、入所時から10日間を目安に尿量測定、アセスメントを実施し、その方に最適なケアやトイレ誘導・おむつ交換のタイミング、快適なパッド選定を行うことが出来るようになりました。パッド交換の手技も新人研修時に徹底的に指導しており、それにより職員のモレへの不安からくる重ね使い等、ムダを省くことができました。個別に作成された排泄ケア表は、プライバシーを配慮して、利用者の下着をしまっている棚の中に保管。こういったちょっとした工夫が快適な介護に繋がっています。
また、職人全員が日々、排泄ケア表を確認把握することで無理やムダを省いた適正なパッドの使用が実現できています。気がつけば、おむつにかかる年間支出を、なんと『28%』も減少させることに成功しました。
利用者と家族の笑顔が職員のモチベーション
スキントラブル、排便ケア等、様々な困難事例にも職員が積極的に取組み、「ベッド上での生活が長い方こそ、ケアの個別性を重視する」ことを実践しています。たとえ寝たきりであっても、布のパンツで過ごしておられる方もいらっしゃいます。このような取組みがご家族からの厚い信頼とご利用者の笑顔に繋がっているのです。『笑顔こそが職員の大きなモチベーション』。これが、高い技術を持った介護人材の確保・育成に繋がっているのです。
特別擁護老人ホーム愛仁園
〒080—0856 北海道帯広市南町南6線28番地1
TEL:0155-48-3311 FAX:0155-47-1406
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