高齢者の数は年々増加し、加齢とともに介護が必要となってくる方々も増えてきます。今回は、「高齢者の介護」という視点から介護する人、される人の状況をデータで見ていきましょう。
データで見る介護の現在・過去・未来 その1「高齢化社会」
データで見る介護の現在・過去・未来 その2「高齢者の家族と世帯」
データで見る介護の現在・過去・未来 その3「高齢者の介護」
データで見る介護の現在・過去・未来 その4「地域別に見た人口」
データで見る介護の現在・過去・未来 その5「高齢者の生活環境」
データで見る介護の現在・過去・未来 その6「介護人材の需給バランス」
データで見る介護の現在・過去・未来 その7「介護職員の就業環境」
65歳以上の人口「5,457,000人」
介護保険制度において、要介護者または要支援者と認定された方のうち、65歳以上の方は、平成24(2012)年度末で545.7万人となっており、平成13(2001)年度末から258.0万人増加しており、第1号被保険者の17.6%を占めています。(平成27年版高齢社会白書 内閣府)
第1号保険者(65歳以上)の要介護度別認定者数の推移(平成27年版高齢社会白書 内閣府)
介護者の男女比「♂31.3% ♀68.7%」
要介護者等から見た主な介護者の続柄は、6割以上が同居している人が主な介護者となっています。その内訳は、配偶者が26.2%、子が21.8%、子の配偶者が11.2%となっています。性別は、男性が31.3%、女性が68.7%と女性が多くなっています。要介護者等と同居している主な介護者の年齢は、男性では69.0%、女性では68.5%が60 歳以上であり、「老老介護」となっていることがわかります。(平成27年版高齢社会白書 内閣府)
要介護者等からみた主な介護者の続柄(平成27年版高齢社会白書 内閣府)
一年間で介護を理由に離職・転職した人「101,100人」
家族の介護や看護が理由で離職・転職した方の数は、平成23(2011)年10 月から平成24(2012)年9月の1年間で101,100人でした。特に女性の離職・転職者数は、81,200人にものぼり、全体の80.3%を占めています。(平成27年版高齢社会白書 内閣府)
介護・看護を理由に離職・転職した人数(平成27年版高齢社会白書 内閣府)
50・60代の転職・離職の割合「70%」
年齢別にみると、男女共に50代及び60代の離職・転職がそれぞれ約7割を占めています。(平成27年版高齢社会白書 内閣府)
介護・看護を理由に離職・転職した人の年齢構成割合(平成19年10月〜平成24年9月)(平成27年版高齢社会白書 内閣府)
データで見る介護の現在・過去・未来 その1「高齢化社会」
データで見る介護の現在・過去・未来 その2「高齢者の家族と世帯」
データで見る介護の現在・過去・未来 その3「高齢者の介護」
データで見る介護の現在・過去・未来 その4「地域別に見た人口」
データで見る介護の現在・過去・未来 その5「高齢者の生活環境」
データで見る介護の現在・過去・未来 その6「介護人材の需給バランス」
データで見る介護の現在・過去・未来 その7「介護職員の就業環境」
まとめ
高齢者人口が増えるにつれ、要介護認定者数も増加しています。自宅で介護するためには、同居者が介護することが多くなり、高齢者が高齢者を介護するといった老老介護が増えています。また、家族の介護をきっかけに、働き盛りの転職や離職など、大きな社会問題になりつつあります。