あの人が10年以上愛用した名品ストーリー【第4回 八木大志さん】

皆さまは、10年以上使い続けているものはありますか?使い切っても、また自然と選んでしまう物。年月を重ねるごとに、より手に馴染み、愛着が深まっていく物。

10年間続いてきたLive+Doは、多くの方との出会いと、積み重ねてきた時間によって育まれてきました。その中で私たちは、「長く大切にされてきたものには、必ず理由がある」と感じています。

そこでスタートしたのが、この企画「あの人が10年以上愛用した名品ストーリー」です。

これまでLive+Doにご登場いただいた専門家の方々や、活動を支えてくださった皆さまに、ご自身が長年愛用してきた“名品”と、その背景にあるエピソードを語っていただきます。

第4回にご登場いただくのは、おむつ宅配便代表、おむつ情報局管理者として、大人用紙おむつの販売や選定支援、講演・研修、情報発信に取り組んでいらっしゃる八木大志さんです。

第4回 紹介者 八木大志さん


大人用紙おむつの専門家・研修講師・理学療法士の八木さん。

理学療法士として勤務した後、大人用紙おむつに関わる仕事へ転職し、自治体のおむつ給付事業に携わってこられました。

2016年に大阪市で「おむつ宅配便」を開業し、2017年には大人用紙おむつの情報を整理・発信する「おむつ情報局」を開設されました。

2025年には、大阪・関西万博の「O-MU-TSU WORLD EXPO」「国際おむつフォーラム」をはじめ、「排泄ケア機器展」の企画・運営を担当されています。

大人用紙おむつの専門家として、身体機能や生活動作、介護現場での課題、製品の特長などの視点から、おむつの選び方や使い方を分かりやすく伝えていらっしゃいます。

そんな八木大志さんが、10年以上使い続けている名品とは――。

10年以上使い続けている名品「結婚前に妻から贈られた財布」


私が10年以上大切に使い続けているものは、妻から結婚前の誕生日にもらった財布です。

毎日持ち歩き、仕事でもプライベートでも常に一緒でした。気が付けば傷や擦れが増え、それだけ長い時間を共に過ごしてきたことを感じさせてくれます。

2026年、傷みも目立つようになったため、新しい財布に買い替えました。しかし、この財布を捨てることはできませんでした。

私にとっては単なる財布ではなく、妻と結婚する前から現在までの時間や、これまで歩んできた日々の思い出が詰まった存在だからです。

物には、それぞれ役目があります。でも、その役目を終えたからといって、価値までなくなるわけではないのだと思います。

今は財布としては使っていませんが、手元に残していることで、これまでの歩みを思い出させてくれます。物は使う役目を終えても、思い出をつなぐという別の役目を持ち続けることができるのかもしれません。

「10年愛され続けるということ ~編集後記~」

八木さんのエピソードの魅力は、「物を手放さずに持ち続ける理由」が、使いやすさや機能だけではなく、共に重ねてきた時間そのものにあることだと感じました。

長年使い続けた財布には、傷や擦れとともに、ご夫婦が歩んできた日々の記憶が刻まれているのでしょう。新しい財布に役目を譲った今も大切に手元に残されている姿からは、単なる実用品を超えた特別な存在であることが伝わってきます。

物は役目を終えたら手放すものだと思いがちですが、このエピソードからは、使う役目を終えた後も、思い出をつなぐという新たな役目を持ち続けることができるのだという気づきをいただきました。この財布が、これからもご夫婦の歩みをそっと見守りながら、大切な記憶をつないでいくのだろうと思います。

時間とともに変わりゆく暮らしの中でも、変わらず使われ続けてきた物、なぜか手放せない物には、その人自身の歴史が静かに刻まれています。

Live+Doが10年という節目を迎えた今だからこそお届けしたい、本物の「名品」ストーリー。

次回は、どんなエピソードと名品が登場するのでしょうか。どうぞお楽しみに。

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写真提供:八木大志さん