介護のためのおむつのヒント

ニオイが気になってしまう前に…! 知っておきたいポータブルトイレのニオイ対策とお手入れ

「ニオイ問題」は、様々なシチュエーションで介護者を悩ませる問題です。今回は、ポータブルトイレのニオイ対策について、その製造販売を手掛ける老舗メーカー「株式会社リッチェル」の小川さんにお話しをお伺いしました。

日頃の手入れが大事。でも、コツを知っておくと手軽にできます

排泄ケアにおいて、高齢者の自立支援をサポートするために欠かせないポータブルトイレですが、部屋の中など生活圏に設置するものなので、そのニオイ問題に悩む方も多くいらっしゃいます。小川さんは、ニオイの対処法について、次のように教えてくれました。

「やっぱり一番大事なのは日頃のお手入れです。ポータブルトイレが臭ってしまうのは、お手入れを怠ってしまって、ニオイが染み込んでしまうことが原因であることが多いんです。だから、大前提として日頃からきちんとお手入れをするということは肝心。でも、毎回すみからすみまでお掃除するのは介護者にとって大変です。ですので、お手入れのコツを知っておいたり、消臭アイテムを使ったりすることで、できるだけ手軽に日頃のお手入れを続けてほしいと思います」。

ニオイが染み込まないようにするためのアイデア

――どうしたらニオイが染み込みませんか?
「まず、ポータブルトイレのバケツですが、これを直接使うと当然バケツが汚れてしまいますので、バケツにかぶせて使う“ラクリーンバッグN”のような袋を使われるとよいと思います。吸収パッドがニオイを軽減してくれますし、処理も手軽にできますので、汚れたままにしておくことが少なくなります。また、ポータブルトイレのニオイは、置いている部屋自体に染み込んでいってしまうことがありますので、ポータブルトイレのそばに空気清浄機を配置しておくのも有効です。脱臭機付きのポータブルトイレもありますが、ニオイは部屋に拡散してしまいますので、部屋自体の空気をクリーンにしておくことが大切ですね」。

(「ラクリーンバッグN」についてはこちらの記事を参照)
ポータブルトイレの使い方と選び方③もっと快適にポータブルトイレを使える便利グッズやお役立ちアイテム

(「介護のニオイ」についての参考記事)
介護臭ってどこからくるの?

もし汚れても洗える!消臭マットを利用しよう

――ポータブルトイレの消臭に関するグッズはありますか?
「ポータブルトイレの下に敷く“消臭マット”というグッズがあります。知らず知らずのうちにおしっこが床にこぼれて、いつの間にか染み込んで臭うようになってしまう、というようなことがありますので、洗える消臭マットを利用して、定期的に洗濯すると対策になります。弊社で販売しているものは、アンモニア臭や生活臭を消臭する効果があるとされる緑茶カテキンを配合した素材で作っています。ただ、注意していただきたいのは、高齢者の方にとっては滑りやすい素材のマットもありますので、表面に滑り止め加工をしているものなどを選ぶことがおすすめです」。

パーツをはずして掃除することがお手入れのコツ

――お手入れのコツはありますか。

「まず頻度の問題なのですが、もちろん、毎日お掃除していただくのが一番です。ですが、実際にそれをやろうと思うとなかなか大変で難しい場合があると思いますので、最低でも、みなさんが自宅のトイレ掃除をする頻度と同じくらいの頻度で掃除していただくのがいいですね。自宅のトイレとちがって、ポータブルトイレはパーツが外せるようになっているものが多いので、掃除の際は外してから洗っていただくと掃除しやすいと思います。気をつけたいのは、やわらかいタイプの便座。これはソフトな素材で、座り心地がいいのですが、汚れが染み込みやすいので、汚れたらできるだけ早く洗っていただくのがコツです。ニオイは一度、染み込んでしまうと簡単にはとれません。ですので、ニオイが染み込んでしまったパーツは交換するというのもひとつの手です」。

臭ってしまう前のニオイ対策で、快適にポータブルトイレを使おう

介護の現場では、ニオイが気になる場所としてよく挙げられるポータブルトイレ。主な原因は、ポータブルトイレ自体や部屋にじわじわとニオイが染み込んでいってしまうことなのですね。空気清浄機や消臭アイテムなども使用しながら、日頃の手入れをきちんと行って、“臭ってしまう前に対処しておくこと”がポータブルトイレの有効なニオイ対策です。

【ポータブルトイレの使い方と選び方 関連ページ】
・ポータブルトイレで高齢者の自立支援をサポート
 ・痩せている?自分で乗り移れる? 体格や身体能力で選んで快適な排泄ライフを!
・もっと快適にポータブルトイレを使える便利グッズやお役立ちアイテム
・ニオイが気になってしまう前に…! 知っておきたいポータブルトイレのニオイ対策とお手入

記事協力:株式会社リッチェル
販売先:リッチェル公式ウェブショップ