介護のためのおむつのヒント

おむつ選びナビ①身体機能に合わせた排泄アウター選び3つのポイント

今お使いの紙おむつ、本当にご本人に合っていますか?「モレないように、いっぱい重ねていつもモコモコ、気持ち悪い・・・」「とりあえずCMでみた商品を使っているんだけど・・・」「近くのお店にこれしかないから・・・」という理由で、何気なく選んで使っている方も多いのではないでしょうか?

おむつ選びを間違えると、モレを発生させるだけではなく、おむつのコストが上がったり、スキントラブルが起きたり、ご本人の座った時の姿勢を崩したり、動きを阻害したり・・・、ご本人の暮らしにさまざまな弊害が起きてきます。今回は、身体機能に合わせた排泄アウターの選び方についてご紹介します。

 

おむつ選びの基本は「排泄インナー」と「排泄アウター」

おむつを選ぶ際には、内側で尿を吸収する排泄インナー(尿パッド)と排泄インナーをとめるために使う排泄アウターに分けて考えるとよいでしょう。排泄アウターは、ご本人の身体機能とサイズに合わせたものを選び、排泄インナーは、排泄アウターと失禁量に合わせたものを選ぶとぴったりのものが選べます。

排泄アウターにはどんな種類があるの?

排泄アウターには、「布製」と「紙製」のものがあります。吸収体付きの紙製アウターと軽失禁布パンツは排泄インナーなしでも使えます。吸収体がついていないものは、インナーを固定するために使います。それでは、排泄アウターを選ぶときの3つのポイントをご紹介しましょう。

  • 排泄アウター 選ぶときのポイントその1

「ひとりで(または介助つきで)、トイレ(またはポータブルトイレ)に行けますか?」

トイレ(またはポータブルトイレ)で排泄できる方は、上げ下げできるパンツ形状のものを選びましょう。寝た姿勢で交換することが多い方はテープ型のように開ける形状のものがおすすめです。

  • 排泄アウター 選ぶときのポイントその2

「ひとりで(または介助つきで)排泄インナー(尿パッド)の使用や交換ができますか?」

排泄インナーの使用や交換ができる場合は、内側で尿を吸収してくれるので、排泄アウターは排泄インナーがズレないように、からだにフィットして、スッキリとはけるうす型のものを選びましょう。基本的に尿パッドの裏側には、防水フィルムがついているので、排泄アウターに吸収量の多いものを選んでも、足し算にはなりません。

例:はくパンツたっぷり吸収(おしっこ約6回分吸収)とはくパンツ用やわらかぴったりパッド(おしっこ約2回分吸収)を使った場合、吸収するのは内側のおしっこ2回分です。足して8回分にはなりません。

排泄アウター単体で使用する場合は、その時間に必要な尿吸収量のものを選びます。

  • 排泄アウター 選ぶときのポイントその3

「布か紙、どちらが使いやすいですか?」

布製アウターは、通気性や伸縮性に優れ、繰り返し使える利点がある反面、洗濯の手間が発生します。一方、紙製アウターには使い捨てにできる利点がありますが、吸収した後のゴミがかさばるので、ゴミ捨ての手間が増します。また、上げ下げのしやすさも考慮します。一般的に布製アウターの方が紙製アウターよりも引き上げる方向への伸縮性に優れていますが、よく伸びる方が引き上げやすい方もいれば、そうでない方もいます。

使いやすさの判断基準は人それぞれです。暮らしの視点でご本人が使いやすいものは何かをよく考え、布か紙か選びましょう。

 

まとめ

おむつを選ぶ際には、内側で尿を吸収する排泄インナー(パッド)と排泄インナーを止めるために使う排泄アウターに分けて考えるとよいでしょう。排泄アウターは、「トイレ(またはポータブルトイレ)で排泄できるか」、「排泄インナー(尿パッド)の使用や交換ができるか」、「布か紙、どちらが使いやすいか」のポイントを押さえ、本人の身体機能とサイズに合うものを選びましょう。

おむつ選びを間違えると、モレを発生させるだけではなく、おむつの費用が高くなったり、スキントラブルが起きたり、その方の姿勢を悪くしたり、動きを阻害したりすることも…。ご本人の暮らしにさまざまな弊害が起きてくるので、正しいおむつ選びはとても大切です。