介護のためのおむつのヒント

しっかり洗えていない事がかゆみの原因かも?陰部洗浄の手順

スキントラブルの予防のために

陰部に排泄物(尿・便・汗)が付いたまま、長時間放置すると陰部が不潔になったり、感染症や赤味・かぶれになりやすくなります。スキントラブルの回避や日々の生活を不快なく過ごすためにも、1日に1回は陰部洗浄をおすすめします。スキントラブルは、薬を塗って解決するのではなく、正しい清潔ケアで防げるかもしれません。

準備するもの

  • 吸水シーツやフラットタイプ
  • 蒸しタオル
  • 肌にやさしい洗浄料・タオル
  • トイレットペーパー
  • ぬるま湯
  • バケツ
  • 使い捨て手袋

準備のコツ

日常生活にあるもので手軽に洗浄できます。ぬるま湯を洗剤などの空き容器に入れたら即席シャワーになります。

 

陰部洗浄の手順

※室内の温度にも注意しましょう
①おしりの下に吸水シーツを敷きます。
②汚れたおむつをバケツに入れます。
③空き容器などに入れたぬるま湯を陰部にかけます。(温度に注意しましょう)
④石けんを泡立て手袋をした手か専用タオルでやさしく洗います。
*洗浄料はなるべく弱酸性のものでよく泡立てて、なでるように洗います。
⑤その後、ぬるま湯でしっかり流します。
*洗い残しに注意!特に陰毛の生えている場所は便が付着しやすく、かゆみを生じやすいので、しっかり洗い流しましょう。汚れが残っていると細菌が尿路に入って尿路感染症を引き起こしかねません。
⑥最後に熱い蒸しタオルで拭くとサッパリ!
*ゴシゴシこすらないで、やさしくぽんぽんと押さえるように拭き取ります。
⑦保湿ローションやクリーム等で保湿し、できれば保護クリームを皮膚全体に塗布します。

肛門周辺には大腸菌等の菌類が存在します。洗浄する時は、尿路感染症予防のために、細菌が尿道に入らないように上から下へとぬるま湯を流し、しっかり汚れを落としましょう。

身体を清潔に保つことは、リラックス効果もあり、すっきりして気分転換にもなりますね。心身ともに健やかに過ごすためにも清潔ケアは大切なケアです。かゆみがあるのかな?と気になるときには、今回ご紹介したことを参考に、清潔ケアを見直してみてくださいね。