介護のためのおむつのヒント

「排尿記録表」は排尿トラブル解決の第一歩!

排泄記録表とは、排泄についての日誌です。1日の水分摂取量、排尿量、漏れの量、排便の量と形状などを最低3日つけていくと、その人のおおよその排泄のリズム(パターン)が分かります。専門医に受診する際にも、この記録表があると、より的確な診断や治療法などの目安となり役立ちます。では、排尿記録表はどのようなものなのか、具体例をご紹介します。

排尿に関して、何を記録すればいいの?

排尿記録表の具体例として、浜田きよ子さん編著「自立を促す排泄ケア・排泄用具活用術」に掲載されている排尿チャートをご紹介します。

排尿チャートのダウンロードはこちら

基本的に、排尿記録表には、排尿量(トイレ・おむつ)、モレの量、排便、水分を記入します。この排尿チャートは、水分の出納だけでなく、起床や就寝の時間、トイレの図、朝・昼・夜の食事時間も記録できるのが特徴です。排尿を単なる現象としてではなく、暮らしの一部として捉えなおすことで新たな気づきを得ることを目的としています。

  • 排尿についての記入例

排便については、ブリストルスケールを参考にして形状と量を記入しましょう。ブリストルスケールとは、1997年にイギリスのブリストル大学で開発された「便」の基準を示すものです。「便」の色や形を伝えるときにわかりやすい目安になります。自分で健康状況をチェックするのにもとても便利です。

  • 排便についての記入例

「尿モレの原因」や「尿モレの対策方法」も発見できる。

排尿チャートを読み込んでいくと、トイレ誘導の交換時間が適切かどうかの判断ができます。例えば、パッドがぬれている時間とぬれていない時間があるのであれば、トイレ誘導をもう少し早くすることで、トイレでの排泄が可能になるかもしれません。また、使用済みのおむつの重さを使用前のおむつの重さから引いて、仮に失禁量が100mlだったとしたら、それを吸収できるようなパッドに変更します。もし、尿量に対して十分な吸収量のパッドを使用しているにもかかわらず、交換時におむつの外に漏れているのであれば、排泄アウターと排泄インナーの組み合わせや当て方に問題があることがわかります。

飲んでいる量だけでなく「飲んでいるもの」にも注目!

水分と言ってもいろいろな種類がありますので、排尿チャートに飲んでいるものを記入すると、そこにも新たな気づきがあります。例えば、お茶やコーヒーはどちらもカフェインを多く含んでいて利尿作用があります。またビールなどのアルコール類も同じです。寝る前に利尿作用のある飲み物を飲むことが多い方は、飲む量を控えて、麦茶やお水などのカフェインレスの飲み物に変えてみるものよいでしょう。排尿チャートをつけるとそのようなことに気づくことができるのです。

まとめ

排泄記録表とは、排泄についての日誌です。1日の水分摂取量、排尿量、漏れの量、排便の量と形状などを最低3日はつけていくと、その人のおおよその排泄のリズム(パターン)が分かります。専門医に受診する際にも、この記録表があると、より的確な診断や治療法などの目安となり、役立ちます。まずは、3日間、記録をつけてみましょう。

記事協力:高齢生活研究所代表 浜田きよ子さん

出典:浜田きよ子編著「自立を促す排泄ケア・排泄用具活用術」中央法規出版