介護のためのおむつのヒント

排泄の基礎知識(基本編):排泄は生きる基本で「健康のバロメーター」

私たちは毎日トイレに行きます。排泄は大切な日常の行為です。「あなたは、昨日何回トイレに行きましたか?」「あなたの1回の排尿量はどれくらい?」と、あらためて質問されると、「???」となってしまうのが、排泄に関する事です。私たちにとっては身近な行動のひとつですが、意外と知られていない事が多いのです。排泄は私たちにとって、とてもプライベートな行為であり、とてもデリケートなものでもあります。まずは、排泄について基本的なことをいっしょに学んでいきましょう。

 

そもそも「排泄」とは何を指す?

私たちは、飲んだり食べたりしたものを、筋肉や骨の原料としたり、生きるための活動に必要なエネルギーに変えています。原料やエネルギーとして使ったあとに残った不要なものを、尿や便として身体の外に出すことを「排泄」といいます。

3つのステップに分けられる「排泄」の流れ

排泄は、次の3つの段階に分けることができます。

①溜める

 

②我慢する

 

③出す

排尿で考えてみましょう。まず、腎臓で作られた尿は膀胱に溜まります。ある程度溜まってくると、膀胱から尿が溜まっていることを知らせる信号が発せられます。信号は神経を通り、脊髄を通り、脳に行きます。私たちの脳はそこで、「今排尿してもいいかどうか」を判断します。例えば、今会議中であれば、出してはいけないので、我慢するのです。そして、会議が終わり、トイレに行って、「ここでなら出していい」という信号が脳から発せられ、尿を出すのです。

この排泄の3つの段階では、それぞれに関わる筋肉や器官も異なります。したがって、それぞれに関わる筋肉や器官にトラブルが起きると、それが排泄障害となって症状にあらわれるのです。排泄トラブルと言っても、この3つの段階のどこに原因があるかによって、症状は異なります。

 

まとめ

食べたり飲んだりしたものを、尿や便として体の外に出すことを「排泄」といいます。排泄には3つのステップがあり、「①溜める」「②我慢する」「③出す」に分けられます。排泄のトラブルを考える際、このどのステップに原因があるかによって、症状が変わってきます。次からは、排尿編、排便編にわけて、それぞれのメカニズムや排泄障害のタイプとその対策について、もう少し詳しく学んでいきましょう。