介護のためのおむつのヒント

大人用紙おむつを使う前におむつの基礎知識

尿漏れがあるからといって、大人用紙おむつを使っても、尿漏れが解決すると言うわけではありませんよね。 病院での治療や生活環境の工夫で改善されることも多く、安易におむつに頼るのは、本人の生活の幅を狭めてしまう可能性もあるので、排泄ケアという大きいくくりで考える事が必要だといえます。

 

おむつを使うのはどのような場合なの?

排泄ケアは本人の生活全体に関わる重要なケアなので、安易なケアだと身体のみならず、その人の暮らしも損なわれる可能性もあります。良い排尿、良い排便とは何かを認識したうえで、必要な場合は泌尿器科などの受診が必要になります。

 

良い排尿、排便ってどういう事?

良い排尿とはしっかり膀胱に貯めて、そして出し切ることです。肝臓や膀胱、また神経や大脳など排泄に関わる器官にトラブルが起きれば、うまく尿が貯められなかったり、出し切れなかったり、尿意が分からなくなったりします。時には、泌尿器科医に相談したほうがよい場合があります。受診が必要な尿漏れかどうかを見極めるためには、その人の排尿状態の把握、水分摂取量が適切かどうかを見る必要があります。

排便もバナナのように太くて長い便をしっかり出すためには、食べ物の質や量がポイントとなります。それだけではなく、しっかり食べることができて、飲み込めることが重要です。さらにそれがうまくできるような姿勢にも配慮が必要です。便意を感じた時には、できるだけすぐにトイレに行き、排泄しやすい姿勢で便器に座ることがよい排便を促します。良い排尿、排便を実現するためには、食べるものの内容や日常の運動など、生活全体から考えていく必要があります。

排泄のトラブルが起きた時は、原因を探すことがとても重要になってきます。例えば、排泄に関わる器官である臓器や膀胱、直腸、あるいは神経系や大脳の働きなどにトラブルがある場合があります。足腰などの身体の機能が低下しているためにトイレに行くまでに漏れてしまうこともあり、身体状態によって原因はさまざまです。認知症のかたは、トイレがどこかわからない、どうやって便座に座ってよいのかわからなくなってしまい、排泄時の動作を忘れてしまい、排泄できずに漏らしてしまう場合もあります。その人の原因をつきとめて、解決方法を考える事がとても大事なんです。