【介護食宅配シリーズ①】「高齢者向け食事宅配サービス」の知っておきたいキホン

自分の両親が高齢になり、自炊することが難しくなってきたら、家族としてどのような支援ができるでしょうか?もちろん、代わりに買い物に行ったり、料理を作ったりできますが、そういったサポートが介護者にとって大きな負担になってしまう場合もありますよね。そんなときに活用できるサービスのひとつが、料理を届けてもらえる「高齢者向けの食事宅配サービス」です。今回は「どんなサービス?」「食事の種類は?」「メリットは?」など気になるところを、実際に食事宅配サービスを利用した経験談もふまえてお伝えします。

「高齢者向け食事宅配サービス」ってなに?

調理した食事を、自宅などに届けてくれる「高齢者向け食事宅配サービス」。最近では、栄養バランスを整えたヘルシーな「普通食(健康食やバランス食とも呼ばれます)」だけではなく、カロリーや塩分、糖質、たんぱく質などを抑えた「制限食」、噛む力や飲み込む力に合わせた「介護食(やわらか食、ムース食など)」など、様々な種類が選べるようになっています。食事宅配サービス業者によって、提供している内容が異なりますので、利用者に合わせた食事を選んでください。

冷凍、冷蔵、常温など様々な種類があります。

食事内容もさることながら、冷凍、冷蔵、常温など届けられる時の食事の状態も様々なタイプから選ぶことができます。

  • 冷凍タイプ

食事が冷凍された状態で届くタイプ。メリットは、保存しやすく、数日分をまとめて受け取ることができること。デメリットは、食べるときに電子レンジや湯せんで解凍する必要があること、そして冷凍庫に保存用のスペースが必要ということです。

  • 冷蔵タイプ

クール便などで届けられるタイプ。メリットは、冷凍よりも温めやすく、おいしさが保たれやすいことや、冷蔵ボックスなどを利用して受け取る手間を省ける場合もあること。デメリットとしては、冷凍より傷みやすいことです。

  • 常温タイプ

受け取ってそのまま食べることができるタイプ。メリットとしては、電子レンジなどを使わずに食べられ、新鮮な味わいであること。デメリットとしては、やはり保存がきかないことと、直接受け取る必要があることです。

また、「弁当」のほか、ご飯などの主食が付いていない「惣菜」だけを届けてくれるサービスもあります。主菜・副菜を組み合わせたセットになっており、この場合、主食は自分でご飯やパン、麺など好みのものを用意することができます。

利用者、介護者それぞれの状況を充分に検討して、暮らしのスタイルに合うタイプを選んでみてください。

 

実際に利用すると、気がつかなかったメリットもありました。

様々な種類から選ぶことができる便利な食事宅配サービス。実際、私も自分の母親のために活用したことがあるのですが、やはり色々なメリットがありました。

まずは、当たり前ですが「食事を用意する負担が減らせる」ということ。そして、「栄養バランスに優れた食事を摂ってもらえること」です。これらはやはり大きなメリットです。

また、利用してみて気がついたのですが、家庭で作る料理にはバリエーションや味、盛り付けなどがどうしてもワンパターンになりますよね。食事宅配サービスの場合、飽きがこないように多彩なメニューが用意されており、「定番メニューから季節メニューまで、様々な料理を楽しむことができること」もメリットのひとつです。

もうひとつのメリットが、安否確認をしてもらえる食事宅配サービス業者もあるということです。届ける際に、安否や状況を確認してくれるのですが、私の場合、母親が一人住まいだったので、おかげで余計な心配をしなくていいようになりました。

 

便利なサービスを上手に活用して、豊かな介護ライフを!

私自身もそうだったのですが、食事宅配サービスを利用するのに抵抗がある方も多くいらっしゃると思います。たしかに、できることならそばにいて料理を作って一緒に食べてあげるのが一番です。しかし、それが介護者(介護する側)にとって時に大きな負担になってしまう場合があります。食事宅配サービスを利用してみると、「冷凍でも意外とおいしい」、「毎日いろんな食事が届くので楽しい」といった発見もありますので、介護される方も、介護する方も豊かに生きることができるように、上手にサービスと付き合っていただきたいと思っています。

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